ガチの近況報告回

 

 ガチの近況報告回です。と言いつつのアレなんですが、これまでにも近況報告回は何度もやっており、しかしながら「近況報告するか~」というモチベーションで書き始めたことは滅多にないんじゃないかと思います。何ていうか、頭の中で考えていた諸々と結びつく何かが直近に発生し、その事実に託けて自分の考えをベラベラと書き散らかす、みたいな動機のほうが正直言ってかなり強いです。いやまあ実際、自分の近況なんて誰も興味ないだろうし、百歩譲って、よしんば自分のことに関心を持っている第三者がいたとして、そもそもの話、他の誰よりも自分自身が興味を持っていないわけで。いついつに何々をしましたって、いや、誤解されないように断っておくと、他人の日記は結構楽しみながら読むんですよ、僕。それは何ていうか、自分の近くにいる誰それが自分の知らない場所でどのような一日を送っていたのかが気になる、という知的好奇心の類ですが。だから、それで言うと、過去の自分がどういう一日を送ったかなんて書き起こすまでもなく分かっているわけで、興味がないというのはそういった意味です。まあ書くんですけどね。

 

 院試が終わりました、実は。何を勘違いしていたのか、一次合格者発表から二次試験まで三日ほどの猶予があると思っており、しかし実際には発表の翌日には二次試験があったので、あのときの自分の焦りようと言ったらありませんでした。嘘です。全く焦っていませんでした。形式も何も分からない以上、焦っても仕方がないだろうという気持ちで夏休みの大半を過ごしてきたので、その日もそんな感じでしたね。二次試験は90分あったんですが、カメラの前で道化を演じていたら一瞬で終わりました。教授陣を何度か笑わせることができたので大阪人的には花丸満点なんですが、大学院受験生としてはどうなんでしょうかね。受かっててほしいですが、別に落ちててもまあいいやって気持ちです。まあいいやっていうか、それはそれで何とかなるだろっていう。レールを外れることに対する恐怖っていうか、自分は留年に対する危機感とかが全くない人間なので(その証拠として、それらに対する危機感が備わっているならば、もっと真面目に単位を取っているし、もっと真面目に勉強をしている)。ただ、そうなると両親に迷惑をかけること必至なので、できれば受かっててほしいなあとは思います。

 

 マイクが届きます、明日。うぃる。七月末くらいに注文したものの、在庫切れのままで一向に入荷しなかった代物なんですが、いまは普通に在庫あるみたいですね。それと同じタイミングで「発送するよ~ん」というメールが届きました。マイク。マイクかあ……。中学生の頃、というと自分にとってのボカロ最盛期ですが、自分はかなり受動的な楽しみをしていた側の人間で、というのもインターネットがあまり自由に使えず(小学生の時にやりすぎて半分禁止された)、知人づてに聴くかレンタルショップへ行くかくらいの手段しか持ち合わせていなかったためです。あとは、別にそこまでボーカロイドニコニコ動画?)という文化に親しんでいなかったというのもありますね。アイマスを知ったのは高校三年くらいの頃ですし、東方は今でもよく知りません。況やボーカロイドをや。それでもまあ、そんな自分をも引きずり込む程度には、周りに熱心な人たちが複数いたわけでして、その中には歌い手をやりたいという人もいたわけです。当時の自分にそういう感情は全くなく、っていうか今もありませんが、当時「マイクって高そうだなあ」程度の認識しか持っていなかった自分が、よもや大学卒業間近となった今、マイク購入に踏み切ることになろうとは……って感じです。僕の家、一年半余り誰一人として足を踏み入れていないのでアレなんですが、いつの間にか音楽関係の機材が微妙に増えていて、マルチエフェクターとかギターとか、あとは10Wくらいの小さいアンプと、実はMIDI鍵(使えない)もあり。ここにそのうちマイクスタンドとマイク本体と、たぶんリフレクションフィルタもそのうち導入されるはずで、それもまた「こんなことになろうとは……」って感じですね。自分は「楽器は弾けないけど、音楽をやりたい」という理由からDTMに手を出した人間なので、ソフトではなくハードのほうがどんどん増えていくのは奇妙な感じがします。あー、あとカポを紛失してしまったっぽくて。最近やっていた部屋の大掃除には実はカポを捜索するという目的もあったんですが、まだ完了していないとはいえ、床を覆いつくしていたペットボトル600本あまりを掃討したにもかかわらず、未だ発見されていませんね。ついぞ見つからなかったという結末だけは避けたいものです(今更どうしようもないが)。

 

 Recommend っていう spotify のプレイリストがあって、自分が作ったものなんですが、今でもちょくちょく入れてくれている人がいて嬉しいです。

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 嬉しいですと言いながら Recommend の記事をしばらく更新できていないんですが……。いや、違うんですよ。違くはないんですが、弁明を、言い訳をさせてください。情状酌量。あれ、一記事を書くのに結構な時間を割く必要があって、どのくらいかというと大体五、六時間かかるんです。五曲くらいしか紹介しないのにどうしてそんなって話なんですが、これはただの自己満足で、やっぱオススメしてくれって言った以上はちゃんと聴かなきゃいけないよなという多少の義務感と、あと単に良い曲ばかり、かつ普段聴かないような曲に相対する分だけ発見が多くて、先へ進もうにも進めないという嬉しい悲鳴の二つがあり、曲を一通り聴くというだけならもう既にあのプレイリストのは全部聴いていて、ただまあそうではなく真剣に向き合う時間を別途確保する必要があるという話でして、そういうわけで院試の諸々が終わるまでは放置することにしていました。なので、九月辺りからはまたゆるゆると再開できたらなあ、という感じです(後期が始まればまた忙しくなるので、更新が滞るのではという説がある)(否定できない)。Good Music Info. 自体は常に募集しているので気軽に投函してください。三か月後くらいには感想がここに載ります。

 

 Recommend に触れたついでに、最近聴き始めたアーティストを数名(数組?)、軽くですが紹介しておきますね。紹介したいので。

 まずは『三月のパンタシア』。聴き始めたと言っても『あのときの歌が聴こえる』というアルバムを通しで、あとは二、三曲気になったのを聴いたくらいのものですけれど。名前は以前から聞き及んでいたものの、特に機会がなかったので触れていなかったアーティストです。聴いてみたらドレッドノート級に良くて人生観が180°ひっくり返りました。嘘です。お気にの曲は既にいくつかあるものの、全部書くと余白が足りないので二曲だけ貼り付けておきます。

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『風の声を聴きながら / 三月のパンタシア』。スローテンポの曲。河沿いを歩きながら聴きたい。

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『サイレン / 三月のパンタシア』。こっちはアップテンポです。曲、詞、編曲、三部門の総合点でいまのところ一位のお気に入りです。

 次が『凛として時雨』。「おいおい今更かよ?」と思われてそうですが、今まで通ったことなかったんですよね。ああいや、実は一つだけ接点があって、それは何かといえば太鼓の達人に『Telecastic fake show / 凛として時雨』が収録されていたことですね。100には足りないと思うものの割と何度もプレイした楽曲で、それは中高の頃の話ですが、つまり曲そのものを結構気に入っていたのでした。つい最近そのことをふと思い出し、改めて聴いていたところで紆余曲折がありベストアルバムから入門した、という次第です。自分は今でこそ BUMP ばかり聴いていますけれど、ルーツ的にはこっちのほうが近いはずなんだよなあ、と思いつつという感じでした。

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『illusion is mine / 凛として時雨』。ベストアルバムの中で一番のお気に入りでした。音作りがとても素敵(≒好み)。

 最後に『鹿乃』。いま wikipedia を確認して仰天したんですが、2010年から活動されているんですね。その名前を最初に聞いたのは 4th アルバム『yuanfen』が発表されたタイミングでした。ほとんどすべての収録曲を田中秀和が手掛けているということで、界隈(?)で瞬く間に広まったのと同じくして知ったという感じです。同アルバムに収録されている『罰と罰 / 鹿乃』という楽曲が頗る好みで、というかその一曲のインパクトが強すぎて他をちゃんと聴けていなかったんですが、最近になってようやく向き合い始めました。

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『午前0時の無力な神様 / 鹿乃』。『罰と罰 / 鹿乃』に眩んでいた自分を正気に戻した曲がこれです。めちゃ良。

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『CAFUNE / 鹿乃』。聴いたの、今日の朝です。これもめちゃ良。

 

 八月のどこかで三条の書店へ行ったときに買ったきりで放置していたんですが、『儚い羊たちの祝宴 / 米澤穂信』を読みました、一昨日。短編ミステリ集なのでどこまで話していいのかという感じで、っていうか何も話せないんですが、安心してください、ネタバレの類は書きません。これはつまりネタバレにならない程度で書くという意味ですが、二番目と四番目の作品がめちゃくちゃに好きでですね(でも、正直どれも良かった。僅差)、この文章を読んだ全員に今すぐ書店へ足を運んでもらいたいんですが、あの、なんていうか、はい。いや、だからそうなんですよ、内容に関して何一つとして言及できなくてですね。ネタバレってただでさえNGな感じがあるのに、ミステリともなればなお一層じゃないですか。馬を水飲み場まで連れていくことはできても、馬に水を飲ませることはできないと言いますけれど、連れていくこともできないんですよ、こっちは。なので、この話はここで終わりです。自分と近いところにいると思っている人たちにはそのうち個別にでも勧めると思うんですが、このご時世、いつ会えるのかも分からないし、会えたとしても本の話題にならないと切り出せませんし、なったとしても切り出せませんし、八方塞がりってやつです、これが。

 

 行動力の鬼なので米澤穂信の本を五冊買いました、昨日。著者の作品は一年ほど前に二作読んでいて、『ボトルネック』と『リカーシブル』なんですが、それらが結構好みだったということもあり名前を憶えていて、それで書店へ足を運んだ際に気まぐれで一冊購入し、それもまたかなり好みのところを抉ってきたので、「これはもう権利ではなく義務(『スパークル』)」と半ば駆り立てられるような思いで書店まで歩きました。暑かった。正午に行くんじゃなかった。これもまた機会がないので読んでいなかった『氷菓』シリーズも二冊買いました。アニメも観てないので、本当に何も知らないんですよね。多分面白いんだろうなと思いつつまだ読んでないんですが、じゃあまた放置してるのかと言えばそんなこともなく、昨日のうちに『さよなら妖精 / 米澤穂信』を読みました。が、そこでマジで精神を焼かれ、体調を一瞬で崩し、今日も朝の八時までしか眠れませんでした。快眠です。こっちもミステリですが、どちらかと言えばボーイ・ミーツ・ガール、いわゆるセカイ系に近い作品です。オススメ。何ていうか、自分の中での「良い作品」の基準の一つに「読み終わりたくない、と思うかどうか」みたいなものがある気がしていて、いや、あくまで自分の中の話なので他の人がどうかは知らないんですが。ましてや自分は大して本を読まないので妄言と思ってもらって構わないんですが、それはさておき。紙媒体だと残りページ数がどうしても分かってしまうじゃないですか。数字なんか見なくたって、文字通り、手に取るように分かるじゃないですか。何だろ、そうやって嫌でも意識してしまう結末に抗いたいという気持ちを読者に与えつつ、それでいて頁を捲る指を止めさせない作品っていうのが、読んだ後に自分が「良かった!」と思うものの基準の一つとしてあるのかなあ、っていう。そういうことを『さよなら妖精』を読み終えた後に考えました。「良い」という言葉があくまで主観的なものであるということは、再三断っておきますけれど。

 

 

 そんな感じでした。夏季休暇、後半戦は作曲に追われる一ヶ月になりそうな気がします。