20250702

 

 正しくあることが正しいことと思うけれど、それを他者へ強要するつもりはあんまりない。……とは言うものの、これは他者へそうあることを求めない、ということを意味するわけではないように思う。だって、取捨選択はしてるもんな。自分の価値観と決して大きくは離れていない、そういう誰かと一緒にいることを、意識的あるいは無意識的に選んで生きている。初めのステートメントは正しくあること、それ自体を直接的には要求しないというだけであって、実際のところ、自身でさえ関与できない領域においては、その矢はおそらく外部へ向かって常に放たれ続けている。結局、世界のすべてが正しくあればいいと思うものの、世界のすべてが正しくあってほしいとは思わないし思えない、というだけの話ではある。自分にとっての悪は誰かにとっての善だったりするのだろうし、その境界に絶対的な規範は存在しないとするのであれば、自分にとっての正しくないものに対して選ぶことのできるスタンスとしては「距離を置く」の他にない。それは憐れみや嘲笑に基づく決定ではなくて、だからって正当化するつもりもないけれど。そういった憐れみや嘲笑の類は、近ごろ流行りの冷笑もそうだけれど、上方から下方へと流れるものでしょう、構造的には。でもそうではないというか、どっちが正しいとかどっちが間違ってるとかってことには興味がなくて、興味がないというか、前提を共有できない状態でその点を論じることには意味がないと思っていて。だから、取捨選択の捨は、対等なままでいったん距離を置きましょう、ということ。購入した商品をゴミ箱へ捨てるということではなく、興味本位で手に取った本を本棚へ戻すということ。この世界にどれだけの数の、どれだけの種類の本があるのかって。その中のいくつかは自分にとっての悪だったりもするだろうけれど、じゃあ今、眼前の棚に収められている一冊一冊を自分にとって最適なものに置き換えたいか。それが自室に設置された本棚であればそうするかもしれないけど、書店や図書館、あるいは自分でない他人の部屋にあるそれの中身がどうなっていようが割とどうだっていいんだよな、だって関係ないし。世界のすべてが正しくあってほしいとは思わない。でも、書店や図書館に行くとまずは好きな作家や興味のある分野の書籍を扱っているコーナーへ立ち寄るし、また、本の趣味が近しい他人と話していると心地がいい。取捨選択。繰り返しになるけれど、このことを正当化するつもりはなくて。ただ、その程度のものでしかないといえば、まあそうね。

 

 

 

20250325


 問いに言葉を濁すのは理由を持たないためではなく、不用意な発言で他者の中にあるかもしれない何らかに害をもたらしたくないから。もちろんそうでない場合もあるけれど、とはいえそうである場合もある。

 

 以前にも何度かブログで書いたことがあるけれど、フィクションにおいて示される悪意的な態度に触れることが本当に苦手。とはいえ、これはグラデーションであり、ケースバイケースでもある。たとえば、どこかの町の高校生を無作為に拉致して、一室に閉じ込めた上でデスゲームをさせるみたいな作品があったとして。主催者の動機が「極限状態におかれた人々のみせる殺人劇は面白いから」みたいな非倫理的なものであったとして。でも、それは別に自分の中の『悪意的な態度』に大きくは抵触しない。それがグラデーション、あるいはケースバイケースの意味するところであり、具体的には、その悪意が自分たちの日常に近しいものであればあるほど苦手、というか受け付けられなくなる。フィクション内のデスゲームの主催者に対して何も感じないのは、この現実世界においてそのような衝動を抱え、さらにそれを実行に移すような人間はほとんどいないであろう、と自分が考えているから。もちろんこれはただの主観。実際には自分が思っているよりもずっとたくさんいるのかもしれない。けれど別にそんなのは関係なく、誰だってそうだろうけれど、「それが自分の目にどう映るか」でしか判断できない。虫を好きな人がいれば、虫が嫌いな人もいる。好きとか嫌いとかじゃなく、そもそも目にするのが嫌だって人もいる。そういう話をしている。

 そんな可能性があると考えているわけではないものの、万が一にでも作者の人の目には触れてほしくないので作品名はぼかすけれど、自分がずっと読んでいる漫画がある。刊行されたものはすべて購入しているし、何なら web 上で連載されている最新話を毎話ポイント課金して読んでいるくらいではあった。ところで、割と最新話近くのストーリーなのだけれど、本当にこの世の悪の塊みたいなキャラがストーリー上で出てきて。まあ、なんやかんやあって最終的には正義の鉄槌が下されるのだけれど。でも、そんなのは関係なく、そのキャラクターがどうにも受け入れられなくて、自分は続きを読むことをしばらくの間やめている。いや、本当のことを言うと、登場してからしばらくはまだ読んでいた。正直まあまあしんどかったけど、そうであってももとよりかなり好きな作品だったし、続きは気になるから。でも無理だった。苦手なものは苦手。無理なものは無理。難しいものは難しい。

 あるいは昔、あらすじを一読して面白そうと思い、ためしに購入してみた小説があった。ハードカバーだったから、たぶん 1,500 円か 2,000 円くらいの。結論から言うと、最初の 20 ページくらいまで読んで、そこから先はもう読めなかった。いまは部屋のどこかに眠っている。主人公は学校へ通う女の子で、自宅のリビングにて兄と会話をする場面だった。兄は家庭教師だか小学校の先生だかで、生徒の家に家庭訪問へ訪れた帰りだった。その際、手土産に持たされた何らかのお菓子(たしか)を、兄はリビングのゴミ箱へそのまま捨てた。好きじゃない、みたいなことを言って。この作品について自分は何らかの論評をしたいわけではなく、そもそもそんな資格は持ち合わせていない。だって、そもそも最後まで読んだわけじゃないし、それに著者の人が想定していたであろう核心に触れようとさえしていない。だからこの作品について自分が持つ言葉はないけれど、ただ純粋に、自分はその描写一つでそこから先のものに触れることを断念した、というだけのこと。そのレベルで、フィクションの中の悪意を受け入れることができない。そういう人間もいる。

 

 どこかのタイミングで「某番組に似ている」との紹介を受けた時点で、そのコンテンツは自分には決して向いていないと判断することができた。好きとか嫌いとかじゃなく、そもそも目にするのが嫌だって人もいる。面白いとか面白くないとかじゃなく、そもそも向き合うことができないって人もいる。だから、どれだけ熱心に勧められたところで拒絶する以外の択はない。明らかな地雷に対しては不干渉を貫くことが、およそ波風を立てないという点で、選ぶことのできる範囲においては常に最善だろうから。

 

 

 

 

 

 

20250213

 

 着席前に注文を済ませるのって、なんか珍しいっすね。ああ、いや、多くの場合において、注文を通すのって着席後じゃないですか? 大型チェーンとかなら分かるんすけど。とはいえ、喫茶店エアプだしどっちがどうとかは言えないか。すみません、いまのなしで。

 なんて言うんでしたっけ、こういうの。えっと、ああ、そう、それ、純喫茶。たしか、言葉のイメージと原義が若干ズレてるんでしたっけ、純喫茶って。あの、世界観、みたいな感じで。こう、ものすごく大雑把な括りで話すと、古風な感じってのの代用じゃないですか。でも、それって現代からみてそうだからそうというだけの話であって、そもそもの定義に準えるのであれば、現代の喫茶店ってまあまあな割合で純喫茶の要件を満たしている、みたいな……そんな話、ありませんでした? 嘘かも、嘘だったらごめん。でもまあ、どっちでもいいすけどね、名前なんて。ただの記号だし。いわゆるカテゴライズって意味を成す場合とそうでない場合とがあって、二元論ですらないですけど、こんなの。で、まあ今回は後者ですよね。別に、それそのものが重要なわけじゃないから。

 喫茶店へ来るたびに、ホットティーをストローで飲んだ話を思い出すんすよね。覚えてます? ああ、そう、それです。言われてみれば確かに……って感じでしたね、あれは。いや、マジで毎回ちゃんと思い出してるんすよ。あの、基本的にホットではたのまないんすけど、猫舌なんで。だからまあ、半々くらいの割合でストローがついてたりついてなかったりするわけですよ。それをみるたびに、たしかに熱々の紅茶をストローで飲むやつはいないよなあ、と思うわけです。いやまあ、当たり前って言われたらそうなんですけど。うーん、想像力。喫茶店エアプ、というよりは飲食店のドリンク類全般エアプが故の失態ですよね、これは。夏だろうが冬だろうがアイスしかたのまないんで、これに関しては完全に盲点だったと言わざるを得ないです。

 目的、ねえ。あるにはありましたよ、もちろん。目的というか、……動機? みたいなものは。なんていうか、いや、実際にはそんなことないのかもしれませんけど、自分がそう感じているというだけで。ただ、こう、年を経るにつれて、誰かと会うための口実を探しているような感覚があって。ありません? 自分はめちゃくちゃあるんですけど。でも、それってどうなんすかね。良いとか悪いとかって軸にないことくらいは分かってるんですけど、とはいえ変化の一種ではあるじゃないですか。で、こういった不可逆な変化を自覚したときに、それまでの時間、つまり変化する以前のものと比較してああだこうだって考えるのは、なんていうか、もはや性みたいな感じじゃないですか。だからまあ、って話なんすけど。いいんだかわるいんだか。いやまあ、ぶっちゃけどっちでもいいんすよ。どちらであろうが、それによって何かが変わるわけじゃないんで。ただ、面倒だな、とは思いますよね。こう、もっと気軽に会えたらいいのにな、っていう。常套句ですよね、わかるなあ。これから先、ずっとこんな感じのまま進むんすかね、人生って。いま思いついただけのことを適当に話してるんですけど、これは。どうなんだろう。ここからもうひと展開あったりするのかな。口実さえあれば会えることがどれほど幸せなことだったか、みたいなことを色んな人に対して思う日がいつかくるんすかね。でもそれ、もうひと展開っていうよりは、純粋に下り坂が急になったってだけな感じもしますけど……。

 ? ああ、いや、すみません。笑うつもりはなかった、説得力ないけど。いや、だってそれは流石に今更すぎるなあと思っちゃって。今更すぎません? 考えはしますけど、とはいえって感じですよ。

 

 

 

20250212

 

 電車に乗って車窓を眺めてると、いま生きてるんだなー、と思う。これはなにも詩的な話じゃなくて、単純な事実として。夜って、変化がない。変化というか、……いや、変化であってるか。日没以降の市街地はやたらめったにキラキラしていて、対する住宅街には一軒家の橙と街灯と、あとはコンビニエンスストアの蛍光くらいしかない。まあどっちにせよ、人ひとりが暮らしている部屋の中にまで飛び込んでくるような明かりはないわけで。日中なら太陽の位置によって室内の色が移ろいもするけれど、夜にはそういうのがない。という意味で、変化がない。時間の流れに無意識的であれてしまうというか、そもそもその存在自体がなんだか希薄というか。実際にはそうではなく、日中でも夜でも時間は等しく経過しているのだし、つまり等しく死へ向かっているのであって、その一点に関しては早いも遅いもないのだけれど。車窓へ話を戻すと、これは当たり前のこととして、車窓に映る景色は決して一定ではなく。停車中にしたって、ホームの人なり何なりが常に動いている。動いているものをみるということは、つまり時間の流れを捉えていることと同義であって。だからそれが、いまこうして生きているのだという認識へと繋がる、という話。

 

 夜のことをハーバリウムみたいなものだと思っていた。永遠の象徴というか、すべてから切り離されているかのように錯覚するという意味で。でも、最近よく考えることとして、それってつまりは停滞だよな。永遠って実際、停滞と同じじゃない? 停滞であり、あるいは死でもある。なんかもうずっとそういうことばっかり考えてる。自分が好きだった夜は何も変わっていなくて、ただ、見え方が変わった。古本屋の本棚って、あるいは図書館の奥の奥って、それは一つの救いの形なのかなって思ってたけど。でも、案外そうじゃないのかもしれないなって思う、最近は。そもそもの話、何物でもないのかもしれない、そういうのって。

 

 

 

2024聴いた曲とか


 あけおめです。今年はですね、まあ、毎日は当然無理として、毎週更新とかも正直かなり怪しいんで宣言こそしませんが、なるべくブログを更新する方へ気が向くような生活を心掛けたいと思います。このブログを開設したのが、……いつ? 2018 とかですかね、自分が学部二回生の頃のはずなんで、たしか。で、ブログを開設してから今年で七年目らしいんですけど、その、昨年は過去一記事の更新がなされなかった年なんですね。要するに、アウトプットをサボっていた。いや、サボっていたってわけでもなく、単に私生活とのバランスを考えたり考えなかったりしたら結果こうなったという話なんですけど。んー、でも、そんなこと言ってたらこのまま何にも書かなくなっちゃいそうだなあという気持ちはあって。実際、なんか、心が死んでいっているような気がものすごくするんですよね。分かります? って言われても分かるわけないか、具体的な話なくしては。心が死んでいっているというのは、まあ、いちばん分かりやすいところで言うと、外へ出たときに写真を撮らなくなりましたね。昔は……、っていうほど昔ではなく二年前とかは、本当に何の変哲もない空とかフェンスとか葉っぱとか電線とかの写真を、事あるごとに撮ってたんですけど、スマホ付属の微妙なカメラを使って。それがなんか、今年のカメラロールをみてみたら空の写真なんかほとんど入ってなくて。もう、ただただびっくりしますよね。これで心が死へ向かっているのではないんだとしたらいったい何なんだよ。成長? 嫌な成長だなあ。そんな大人にだけはなりたくないんですけど。というので、今年はなるべくブログを書くほうへ気を向けられたらなーと思います。幸い、このブログへは一定数の人が足を運んでくださるので。まあ、これまでがそうだったように、これからも大したことは書かないと思いますけど。

 2024 年、マジで音楽を聴かなかったんですよね~……。いや、音楽は聴いてたんですけど、あの、正しくは、自分が既に知っている音楽しか聴いていなかった、です。移動中は spotify とかの類を使わないので新規開拓は家にいるときって話になるんですけど、だからこれはつまり、家にいるときにほとんど音楽を聴いていなかったということです。これはよくない、どう考えても。なので、今年はもうちょっと新しい音楽を聴く時間を確保できれば……と思います。仕事と生活のバランス感もちょっとずつ分かってきたんで、何とかします。何とかしてくれます、今年の自分が、たぶん。

 というわけで 2024 年は全然音楽聴いてなかったんですが、聴いていなかったなりに好きだな~と思った曲をばーっと紹介します。2024 年リリースに限らず、『 2024 年に初めて聴いた曲』という条件だけでいきます。感想は書いたり書かなかったりします。

 

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take you take me BANDWAGON / 内田真礼

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 作詞作曲:田淵智也 唄:内田真礼 ←これが一番良いです。

 マジで好き。二段サビの後半で2拍おきにコードチェンジする 4536 をやるやつ、本当にめちゃくちゃ好きなんですよね~……。昔の曲すぎますけど、これとかも同じ理由で好きですね。

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こっちは1小節おきのコードチェンジで 4516 ですけど、全く同じ理由で好きです。

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 この三曲に共通する特徴として、サビが二段組みであるということと、サビの前半に対して後半のほうがコードチェンジが速いってのがあって。それが好きなんですよね、めちゃくちゃ。めちゃくちゃ好きなんで自分の曲でもやっていて、今年の春 M3 でリリースされたステラチャートなんかはそうですね。

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アウトロ前半( 3:54 - )のコードやベースラインの動きを、曲全体でみるとめちゃくちゃ遅めにとっていて、一方のアウトロ後半( 4:14 - )では2拍おきにコードチェンジする 4536 をやるっていう。マジで好きなんですよ、これ。

 思い出し。これのラスサビもそうですね。

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↑ この曲だけ関連事項を思いついたんでめっちゃ書いてますけど、これ以降はそんな長々と書いてないです。

 

 

僕は可憐な少女にはなれない / はるまきごはん

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 誠実すぎる、と思いました、最初に聴いたとき。

 はるまきごはんは昔からずっと好きで、2024/12 に東京であったライブへも行ったんですけど、なんていうか、自分の中にある理想にいちばん近い人だな~……と改めて思いました、ライブを観終わったあとに。すごすぎる、本当に。

 

 

毎日 / 米津玄師

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 これはもうシンプルに凄すぎるんで、ノーコメントでいいですか。

 まだ聴いてない人は聴いてください。

 


パレオトピア / 水瀬いのり

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 作曲が上手すぎ。編曲も上手いんですが、それ以上に作曲が上手すぎ。

 まだ聴いてない人は聴いてください。2

 

 

My song / 角巻わため

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 リリースされたとき、周りの人間が全員話題にしてたのに聴いてなくてごめん。

 V の方のほうはほとんど存じ上げなくて歌だけ知ってるって感じなんですが、いや、歌が上手すぎ。心臓を掴まれるみたいな感じがする。こういった歌唱表現をする人自体はさして珍しくないと思うんですけど、なんていうか、これは完全にただの主観として、この曲は真に迫る感じがあって、そこがめちゃくちゃ好きですね。嘘っぽくないっていうか、……いや、作品である以上、エンタメの一種ではあるんですけど、間違いなく。そうであっても、っていう。伝わるかな。

 


who are you? who are you? / PENGUIN RESEARCH

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 太鼓の達人バージョンで前々から知ってはいたんですけど、PENGUIN RESEARCH バージョンのリリースは今年なので。

 シンプルに好き。結局、自分の魂が眠るのはこういった音楽性の中なんすね~という気持ちになる。

 


サッドガール・セックス / DECO*27

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 本当に好きなんですけど、僕ってどうすればいいですか?

 サビめちゃくちゃカッコいいと思うんですけどね、これ。2Aから2サビへの入りで一気に調性変わるのとか、めっちゃオシャレだし。でも、周囲の人にはなかなか聞き入れてもらえません、悲しいね。

 あと、ベースがあまりにもかましすぎ。

 


つよがるガール feat. もっさ(ネクライトーキー) / ぼっちぼろまる

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 まだ聴いてない人、絶対に聴いてください。

 


Bubble feat. Uta / Eve

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 いや~~~~~~~~~、流石に良い曲すぎる。

 口ずさみたくなるメロディ。歌が自然。

 


美少女無罪♡パイレーツ / 宝鐘マリン

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 ナナホシ管弦楽団がさあ!!!!!!!

 某音楽ゲーム経由で知りました。いや~~~、マジで良い曲すぎ。流石に良い曲すぎる、情状酌量の余地なし。

 宝鐘マリンの楽曲はベースミュージック路線とやや平成初期感のあるものというイメージが強かったんですが(とはいえ、この曲も途中「急になに?」って感じの平成初期パートありますけど……)、こういったポップな楽曲もやるんすね。っていうか、歌めちゃくちゃ上手くないですか? いや、これについては前から思ってましたけど。なんで?

 

 

Ω / Khrono logiK

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 マジですごすぎる。最初から最後まで全部カッコいい。

 過去に一度は聴いてたはずなんですが、改めて聴いたらめちゃくちゃ食らった……。結局、自分の魂が眠るのは~。2

 これもめちゃくちゃいいので、まだ聴いてない人は聴いてください。

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 完全にいま思い出しただけの全然関係ない話なんですけど、めっちゃ好きだった曲のリメイクバージョンが今年になって突然投稿されてもう本当に嬉しかった。

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 結局、自分の魂が眠るのは~。3

 


運命 / sumika

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 いや、普通に凄すぎ。

 こういった音楽性のユニットがメジャーシーンにいるの、本当? って気持ちになる。

 


絶絶絶絶対聖域 / ano feat. 幾田りら

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 TK from 凛として時雨がさあ!!!!!!!!!!

 凄すぎ。裏で鳴ってるギターが凛として時雨すぎておもろい。サビのメロ好きすぎる~……。

 


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 以上! 2025 年はもうちょっと音楽聴くようにします、本当に。

 

 

20241113


 気がついたら五ヶ月も放置してしまっていた。生きてます。

 

『夜旅』という曲を作りました。よたび、と読みます。下記動画内の四曲目です。

www.youtube.com

 

 以下から購入することもできます。ぜひに(ぜひに)。

mirinn.bandcamp.com

 

 MIRINN も早いもので 6th とのことで、時の流れってすごいっすね。というので、今回は『夜旅』を作るときに考えていたことなんかを雑多に書き残しておこうと思います。

 以下、歌詞。

note.com

 

 これ、ブログに書いたかどうかは覚えてないんですけど、5th をリリースしたあとに自宅で録ったラジオ(?)ではたしかに話したこととして、5th で一区切りって気持ちだったんですよ、自分は。最終回ってわけじゃないけれど、シーズン1終了っていうか第一部完っていうか。……同じ意味だな。とにもかくにも、色んなものを終わらせるつもりで臨んだわけです、あくまで僕個人の話として。ところで、こうして 6th がリリースされたように、どうやらこの先も続いていくものもまたあるらしいという話であって。じゃあ、何をしよう? となるわけです。何も考えてなかったな、って。今回はそこから始まりました。

 ストック的なものはいくつかあって、そのうちで特に気に入っていたものの制作を進めていたんですよ、途中まで。そのままいけば、よりもっと空間系に寄せた何かしらが完成していたんだろうと思います。でもなんか、違うなあ、と思ってしまい、制作中に。これって 6th でやることか? という自問自答。ステラチャート(曲名)やステラチャート(アルバム名)の直後に打ち出すものとして、この楽曲は正しいんですかね、という。

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いや、正しさなんて誰が規定するんだって話ですけど、それはまあ、自分自身ですよね。自分が納得できるかどうか。って考えてみて、……できないなあ、と思ってしまったという話です。こればっかりは仕方ない。というわけで、全く別のものをイチから作ろうということになりました。

 それで「夜旅」が出てきたわけなんですけど……。コンセプトとしては、コンセプトっていうか気持ちとしては、原点回帰ですね。原点回帰という言葉だけなら 5th のステラチャート(曲名)もそうだったんですけど、あれは MIRINN としての原点回帰のつもりで作ったんです。リスティラの構成やフレーズをもろに踏襲しているあたり、まあ露骨ですよね。対して、今回の「夜旅」は自分個人としての原点回帰です。思えば、MIRINN という場で活動する機会が増えて以来、自分のルーツっぽいところの音楽をやったことってなかったな……と思って。ステラチャートの次に打ち出すもの、というのならこういうのもアリかも、と思ったのも大きかったですね。

 サビメロから作りました。作りましたっていうか、何となく口ずさんだフレーズがあれだった……という話なんですけど。いい感じにいつもの自分が組みそうなラインから外れてて面白いなって思うんですけど、個人的には。それは、鍵盤などを使わずに歌だけを先行して組まれたフレーズだからかなって気がします。なので、作りとしては MIRINN 2nd の『アイ』とかと同じですね。

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 BUMP OF CHICKEN が好きなんです。いきなりですが。

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 でも、なんか自分のことをよく知っている人には驚かれるかもしれないんですけど、BUMP に限らずより広範に歌モノ全般? を自分が真面目に聴きはじめたのって大学二回生の頃なんです。関東のほうだと回生って言わないんでしたっけ。二年生と同じ意味です。だから、これまでの人生を思えば、まあまあ最近といって差し支えないくらいなわけです。まあ、そこから一気に歌モノ、というかポップロック? へ傾倒していくわけですけれど……。

 二回生当時の自分に BUMP の音楽を教えてくれたのは、そのころ所属していたサークルの先輩でした。これまでの人生で最も影響を受けた人物を三人挙げろ、と言われたら余裕で入るかな、というくらいには自分の人生を捻じ曲げた人だと思います。もちろん良い方向に、です。捻じ曲げたっていうとなんだか聞こえが悪いですけど、でもまあ、捻じ曲がっています、実際に。BUMP OF CHICKEN に出会っていなかったら、今頃どこにいたんだろうな。

 BUMP だけじゃないんですよね。文章を書くことの面白さというか、楽しさ? そのことに気づかせてくれたのもその先輩でした。それがあったからこんなブログもあるわけであって、……まあ、それを五ヶ月も放置していた身で説得力なんて微塵もありませんが……。これはあんまり公言していないものの、自分の現在の職は文章関連のものでして。文章関連って……、何? 一言でいうと出版業界。とはいえ、やや特殊ではあるんですけど。という余談は置いておいて。何にせよ、そのレベルの選択にも絡んできているわけです、その先輩の存在が。あの人は「勝手に巻き込むな」みたいに言いそうですけど……。いや、巻き込んでいるつもりはないんですよ。ただ感謝しているというだけです。ただそれだけ。

 というので、『夜旅』は、その先輩との時間を考えながら作った曲です。もちろんそれだけじゃないです。もちろんそれだけじゃないですが、でもそれだけじゃないわけでもないことも本当です。言われたこととか、見つけたものとか。なんか、いまでもめちゃくちゃ鮮明に思い出せたりするんですよね。といってもほんの一欠片だけですけれど。ほとんどは忘れてます。忘れてることも忘れてると思う。でも、ちょっとくらいは覚えてるんですよ。夜明けを待ったこととか、自販機の落書きに名前をつけたこととか。なんでもかんでも二つあればいいってもんじゃないでしょ、って言われたこととか。たしかにそうだな、と思う、いまは。分けられないものとか、自分だけのものとか、そういうのってたしかにある。たとえば夜は一人だけのものだし、何をどうしたって重ならないし、そうしていずれは死んでいくんだし。

 どうしても別人同士だから同じ部分なんておよそ一つもないけれど、でもなにか一つくらいは同じものがあったのかもしれない、と思って、歌詞を書いているときに。ところで、そもそも同じってなんだろう……とか考え始めたりもし。似た者同士ではあったのかもと思いつつ(あの人は自分なんかと一緒にされたくないだろうけど)、ぜんぜん違うところも山ほどあったなと思いつつ。でもまあ、いずれ死ぬことってことくらいは同じか、と開き直り。というか、本当にそれくらいしかないな、と思って。サビ頭の「貴方と同じ鼓動が終わるまでの旅」はそういうところから出てきた言葉です。「同じ」って言葉を使うとき、その言葉が孕む暴力性に思いを馳せるまでがセットで。だから毎回毎回、それなりの覚悟を以て用いることになるんですけど、同じだとか何だとかって言葉は。でも、今回はあんまり何も考えずに書いたような気がします。だって、実際に同じだから。いつか死ぬってことだけに関しては、誰も彼も違いない。だけど、理由なんかその程度でよかったんだなって思える、そんな瞬間もなくはない。って話なのかもしれません。いや、ぜんぜん違うかも。

 

 

 人生ってやり直しが効かない。現在地を確かめるたびに、それなのに、と思わされます。それなのに、と思うから『夜旅』が作られた、という話でもあるような気がします。いや、自分以外の全人類には関係のないことなんですけどね、こんなのは。

 いずれ死ぬって絶望くらいしか同じ形を持っていなくたって、別に、顔を合わせさえすればどうだっていいことで笑いあえるわけで。それって本当に幸せなことだったんだなあ、って思うんですよね。

 


 近況。自分が心から面白がれることを自分なりのペースでやっていけたらいいな、って思ってます。直近も、今後ずっとの人生も。幸いなことに友人には恵まれていて、この人たちとならもっと色んなことができそう、って感じてます。無根拠に。

 

 

 

近況_20240623

 

 最近ブログ動かしてなさすぎ! というので、二〇分で書く。書くぞ。

 

 ところで、書くことがないので最近触れた(触れている)作品について書きます。

 

 

○ グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1998)

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B01MPXFW3A

 これ観たの二月なんですが、マジで好きだったので共有します。ヒューマンドラマ!

 大学の清掃員として働いていた主人公が、教授が(学生に向けて)掲示した数学の難問を鮮やかに解くところから物語は始まるんですが、物語の本質はそういうところには一切なくて。じゃあ何なんだと言うと、コミュニケーションとは何か、相互理解とはどういったものか、という話が終始なされていたという風に思います。こういった人間関係の在り方を自分はとても好ましく思うというのがあり、なのでとても好きな作品でした。

 ラストシーンが本当に大好きです。

 

マルホランド・ドライブ (2001)

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0B8MHMH4G

 これは三月とかに観ました。これもよかったので共有しておきます。ほんのり暗めのサイコサスペンス?とはいえホラーではなく、ジャンプスケアも(ほとんど)ないので、そういうのが苦手な人でも安心して鑑賞できると思います。

 シンプルに言うと、狂っている。何が何なんだって展開がずっと続いて、二周目くらいで「ああ~、そういう……」になる。ところで、単純に狂っているというだけじゃなくて、そこの魅せ方、組み込み方が本当に素晴らしくて、ものすごく没入感のある二時間半。おすすめです。一人で観てもいいけど、こういうのが好きそうな友人と一緒に観ると、視聴後の感想戦(情報整理)がやりやすくていいかも。

 

名探偵コナン 100万ドルの五稜星 (2024)

www.conan-movie.jp

 五月に観に行きました、しかも二回。いや、二回も観に行くつもりでは全くなかったのですが……、ちょっと様々な手違いがあって。

 実は毎年コナン映画を観に行っていて、今回も特に何の下調べもなしに観に行きました。これはまあ、いまに始まったことじゃないのでネタバレでも何でもないと思うんですが、なんていうか、映画コナンの製作スタッフって重火器とか、爆弾とか、カーレースとか、銃撃戦とか、そういうのを街中でアレすることにもう何の心理的抵抗もない感じ? いや、自分はそういうのも好きで観に行っているのですが、なんか、本編はまあまあ割と真面目にミステリーやってるのに、映画だとイナズマイレブンみたいになるから毎回笑っちゃいます。

 ラストのシーンがかなり好きで、映画館を出るときに「あのシーンから逆算して、今回はああいうアイテムを物語に登場させたんかな」「企画会議でアレを真面目に話し合ってたってこと……?」みたいな話を数人でしました。……でも、そういうところが好きなんだよ! これは本当です。

 

オッペンハイマー (2024)

www.oppenheimermovie.jp

 五月に観に行きました。というか、上のコナン映画と同じ日に観ました。どういう情緒? ドキュメンタリー寄りの戦争映画です。

 原爆がどうとか戦争がどうとかは一旦置いておくとして、作品としてはかなり好きでした。音の使い方が上手い。無音の聞かせ方が上手い。フィルムへの収め方が上手い。そして何よりも、物語の提示の仕方が上手い。史実に基づく作品でありながら、ある種のエンターテインメント性もきちんと兼ね備えるような配慮が随所に観られて。三時間以上ある上映時間が本当にあっという間でした。もう映画館ではやっていないと思うので、アマプラなんかで配信されたら是非皆さん観てみてください。本当にめちゃくちゃいいです。アインシュタインオッペンハイマーが湖の前で話しているシーンが好きです。みんなそうか。

 ところで、こういう作品に慣れていない人はマジで混乱しそう。でもまあ、アマプラとかの配信サービスなら自分の好きなところで止められるし、何回でも振り返れるのでね。

 

○ 劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦 (2024)

haikyu.jp

 五月に観に行きました。マジでよかった! ジャンプで連載されていたバレー漫画です。まあ、みんな知ってるか。自分は知りませんでした。

 映像がすごすぎ。作品の熱がすごすぎ。カットの魅せ方上手すぎ。スポーツアニメって絵が単調になりがちなイメージがあるというか、だからこそ必殺技とか、心理戦パートとか、過去回想とか、独白タイムとか、そういうのが挟まれるのかなとマジで勝手に素人目線で思ってるんですが。この映画は一時間半、ほとんどずっとコートの中で同じ試合をやっているわけですよね。それは、……かなりすごくないか? 普通に。「さっきもこれ観たよ~」みたいなのも本当に全然なくて、展開に応じてキャラクターの立ち位置や心境が目まぐるしく変わりつつ、各チームのとる戦術も変化したり逆に戻ったり。飽きない、目が離せない。それは本当にすごいことだと思う。だって、自分、ハイキュー!!はおろか、バレーのルールすら知らずに観に行きましたからね、友人に連れられて。でも、めちゃくちゃ面白かった。マジですごい。

 今日映画館へ行った感じだとまだ上映しているようみたいので、お時間のある方は是非観に行ってみてください(もちろん地域に依るだろうけど……)。

 

スパイダーマン:スパイダーバース (2019)

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CQFYPDMN/

 五月に観ました。スパイダーマンという、誰でも知っているあの作品の映画です。

 これね~~~~、マジですごい。さっきからマジですごいしか言ってせいで薄っぺらくなっちゃってると思うんですが、いやでも本当にすごいんですよ。本当にすごいので、本当にすごいと言っています。映像がめちゃくちゃに凄まじいんですよ、観てもらえれば分かります。観てもらえれば分かるので、観てください。ストーリーとしては、努力! 友情! 勝利! といった王道な感じなのもかなりポイント高かったです。こんなにもあからさまなエンターテインメントでありながら、観終わった直後の感想としてそれが真っ先に出てくるのではない感じ。いや、真っ先に出てくるんですが……うまく言えねえ~。うまく言えないので観てください。観てもらったら全部分かるので。

 続編があるらしくて、そっちもそっちで本当にすごいらしいんですが、日常の諸々に忙殺されてまだ観れてないです! 早く観たいよ~。

 

○ 関心領域 (2024)

happinet-phantom.com

 六月、つまり今月に観ました。系統としてはオッペンハイマーと同じ、戦争関連のノンフィクション作品なのですが、ただ、作品の方向性としては、こっちのほうが映像作品然とした空気感が強いですね。単純に史実を辿ろうという感じの作品ではないです。

 ナチスアウシュヴィッツ収容所の話なんですが、その内部ではなくて外部、該当施設の真横に住んでいた家族の話です。これがね~……、すこぶる不気味。まあ、その、アウシュヴィッツって収容施設なのでもちろん高い塀があるんですけど、その塀を一枚隔てた向こう側には相応の地獄が広がっているわけじゃないですか。なんですけど、なんていうか、その、描かれている家族自体はまあまあ平和なんですよね、気味が悪いくらいに。育てている植物とか、学校へ行く支度とか、そういう話をするんですよ、平然と。悲鳴や銃声が聞こえてきて、なんなら収容されている人たちを焼却する炉の黒煙が立ち上っていて、なのに……っていう、そういう不気味さ。以上の内容は別にネタバレでもなんでもなく、トレイラーを観ればわかる程度のことしか書いていないのですが。そういうのを観に行きたい人は是非観に行ってみてください。自分は好きでした。……いや、この作品に好きとかなんだとかって言葉をあてがうのも違うなって気はするんですが。

 付記しておくと、音響がめちゃくちゃ良かったです。音を使った演出にはかなりこだわったんだろうな~というのが劇場での鑑賞時点からかなりひしひしと感じられて、その点は映画館で観ることのメリットの一つかなと思います。正直、この作品がアマプラ等のサービスで配信されたとして、でも、映画館でのインプレッションには勝らないだろうなと思います(ので、少しでも気になった方は今すぐに映画館へ走り込み、映画館という環境でこの作品に触れてください)。

 

○ 数分間のエールを (2024)

yell-movie2024.com

 ついさっき観てきました。も~、めちゃくちゃ良かった。自分で運営し、かつ友人たちと集まって管理している discord サーバーがあって、そこで、観た映画とかこれから観たい映画とか、映画に限らず興味・関心がある情報の様々をお互いにシェアしあっているのですが。そこへ投げた文章を、以下にそのまま載せます。

 以上が、観終えた直後の自分の感想です。この気持ちはいまも一切変わっていないのですが、一緒に観にいった人たち(全員それぞれで音楽制作をやっている)と帰り道、感想戦をする中で「いや、でもここはどう思う?」「この演出って何だったのかな?」「この台詞についてどう思った?」みたいな掘り下げがかなりなされて、それが一番楽しかったかもしれない。と、同時に嬉しくもあった。普通、自分と異なる意見の人と会話したがりませんからね、人って……(あまりに大きすぎる主語)。「私は良い作品だと思いました」と「私は違和感の残る作品だと思いました」が正面切って(平和的かつ友好的に)意見を交わせる関係って本当に貴重なので……。よき友人を大切にしたいと思いました、傘をさしながら。

 すべてのクリエイターが観に行ってほしい! ところで、自分みたいに肯定的に受け止める人種と、友人みたいにある種懐疑的(という言葉は全く正しくないけれど、対比の一つとしてこの言葉を持ち出しています。ニュアンスで汲みとってもらえると嬉しいです)に受け止める人種と、もちろんそのどちらでもない人種とがいて、正直、これを読んでいる貴方がどれに該当するのかは不明! でも、劇場のバカでかいスクリーンとバカでかいスピーカーによって補強された、ラスト数分のあの全力顔面右ストレートを是非食らいに行ってほしい。それだけの何かは間違いなくある。

 

○ R15+じゃダメですか?

comic-days.com

 これは別に最近ハマっているとかではなく、最近も何もずっと前からハマっているのですが、今更ながら共有します。

 もう本当に雑な、それなりに仲の良い知人にざっくりと概要を説明するときくらいにしかしない、ともすればレッテル張りとも受け取られかねないような(もちろんそういう意図ではないです)説明をすると、映画をテーマに据えた学園コメディです。これは本当に雑な要約で、全くとは言いませんが、あまり本質的ではないです。いや、本質的でなくもない気はしますが、ただ、そういう風に作品を括っちゃうのっていかなる状況でもあまりよろしくないことだと思うので……、という気持ちによる注意書きです、ここは。説明にあたっては、そのくらいの言葉選びでちょうどいいんですけど。まあ、なんにせよ、自分のための文章です。

 自分に「映画を観たい!」と思わせ、また実際にそうさせ、アマプラビデオで何本も立て続けに映画をレンタルさせ、さらには二週間に一度の頻度で映画館へ通わせるにまで至った最大の要因です。すごすぎ。こんなに変わることってあるんだ。本当に、映画館で映画を観るのなんて毎年のコナンくらいだけだったんですけどね。

「これは素敵です」ということの理由について言語化してくれているものにたくさん出会いたいです。自分は、現状の自分が素敵だと思えるものしか素敵と思えなくて、でも、その絶対数って増えていったほうが人生は面白くなるに決まっているじゃないですか。だから、そういう、まだ自分の知らない素敵なものに出会うきっかけをくれるという意味で、そういった機会を大切にしたく。なので、R15+じゃダメですか? が好きです。興味を持ってくださった方は是非。

 

○ 時間旅行者のキャンディボックス / ケイト・マスカレナス

https://amzn.asia/d/0fL87QWX

 時間 SF ×ミステリ。密室で発見された身元不明遺体とタイムマシンを巡って話が進んでいきます。重厚な SF という感じではなく、本格的なミステリという感じでもなく、その両者を折衷しつつ、登場人物間の人間関係や、あるいはタイムマシンが実用化された世界における価値観の変遷など、そういったものを描こうとしてる作品のように思いました。面白かった! ミステリ部分について言えば、そもそも自分好みな温度感に近かったというのはあるんですが、タイムマシンとかいうミステリにおいてはマジであっちゃいけないだろという(だって、殺人現場に戻って犯人捕まえればいいじゃん……)ファクターを「そうやって使うのか~~~」という形で組み込んでいて、そこが結構面白かったです。

 

○ Engage Kiss

animestore.docomo.ne.jp

 なんか、たぶんちょっと前の作品だと思うんですけど、今更観ました、急に。なんで? っていうと直近で漫画版の最終巻が発売されたっぽくて。Twitter(現:X)で偶然目にしたそれが、なんか、何? めちゃくちゃ良いなって思って。それで漫画版をとりあえず購入して読んだんですけど、それが途中までで終わってるっぽかったんですよね。アニメでいう、四話とか五話あたりで。なので、アニメ版も観ました、という経緯。……経緯って漢字、『けいい』とも『いきさつ』とも読むんです、知ってました? ちなみに、ここの『経緯』は『いきさつ』です。まあ、同じ意味なんですけど。

 主人公のキャラクターメイキングがかなり好きでした。なんだかんだ言って男性主人公の作品が自分はかなり好きで、実際、SAOとか禁書とかうみねことか、もっと前のだとルパン三世とかシティーハンターとかもめっちゃ好きだったもんな……。ナヨナヨした男性主人公をみると「しっかりしろ!!!おい!!!」という気持ちになるんですが、一つの真っ直ぐな芯を持った男性が主人公だとめちゃくちゃ嬉しく、嬉しいです。なんかオススメあったら教えてください~。

 

○ BABA IS YOU

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 買った。買ったんですけど、まだやってません。マインスイーパーを 400 時間以上プレイしているという過去の実績を鑑みるに、この作品を一度やり始めたらその先に在るのは終焉のみという気がするので、日常生活にもうちょっと余裕が出てきたら手をつけたいと思います。無事に破滅したら、そのときは助けてください。よろしくお願いします。

 

○ アストラル☆パーティー

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 このゲーム、マジで最高に面白いんですが、四人揃わないと遊べないので困ってます。それと、試合数を重ねるとプレイヤーレベルが上がっていくんですが、プレイヤーレベルが低いと初心者とみなされるのか、野良に全然籠れません。俺はこんなにもこのゲームで遊びたいのに! なので、一緒にやってくれる人を探しています。萌えキャラしかいないので、実質的に一時間コインを投げ続けるのと同レベルの運ゲーを萌えキャラを眺めながらやりたいという奇特な人がいれば、是非一緒にやりましょう。

 

○ For the GHOSTs

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 この作品のグッズがマジでほしくて、ほしかったのに、この文章群を書いているうちに本日 21 時からの再販を逃してしまっていたことに気づきました。もう本当に泣いている。売り切れてるし……、悲しい~。

 前回はプレイ直後で情緒が終わっていたのでなにも書けず、というのを反省してもう少し言語化を試みるとするなら、友人を大切にしたい、と思わせてくれる作品だなと思いました。友人、というのはちょっと違うか。いや、それはおそらく作品のテーマに反していないのだけれど、もっと広く、いまある縁を大切にしようと思わせてくれる作品というか。それは人物であったり作品であったり食べ物であったり小物だったり、なんだって構わないのですが……。R15+のところで書いたことと被るんですけど、「これは素敵です」ということの理由について言語化してくれているものが本当に好きで。だって、そのことをきっかけとして、自分もまたそれそのものを素敵だと思うようになれる可能性があるわけじゃないですか。これもまた、自分にとってはそういう作品の一つだったな、と思います。

 誰彼構わず勧められる作品ではないなと思う(これは作品によるものではなく、自分の性質にのみ基づく感覚)ので誰彼構わず勧めるようなことは現状していないのですが、ただ、やたらめった長いだけの主観的文章の群れをこんなところまで真面目に読んでいる人にはお勧めできるかもしれないなって思います。自分はこれをとても好きだと感じたので、なので同様に好きと感じる人が身近にいたら嬉しい!

 さかなが特に好きです。みんな、その人なりに好ましい面があったけれど、一人とだけ話ができるとしたら誰にしますか、と訊かれたら、自分はさかなの話を聞いてみたいかもな。

 

○ SOUND VOLTEX

 ゲームの流れなのでついでに書いておくと、最近 VOLFORCE が 19.245 になりました。いまの感じだと(成長曲線だと)数日内くらいの感じで 19.250 になれそうで嬉しい。他に書くことがないので、ボルテで最近よく遊ぶ曲を貼っておきます(ところで、KONAMI音ゲー曲が公式で配信されていないせいで、こういうときに後ろめたい気持ちになる(実際、公式の音源ではないわけだし……)の、本当になんとかなりませんかね)。

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 マジで曲が好き。

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 マジで曲が好き2。

 

○ 大正浪漫マーダーミステリイ「鬼哭館の殺人事件」

booth.pm

 最近の休日は友人たちとマダミスをやることもあります。これがね~~~~、また面白いんすよ。そもそも自分は(強いて言うなら)ミステリ畑(と言えるほどには本は読んでおらず、なのであくまでも強いて言うのであればという程度のものでしかないが、それでも分類するのなら一応はミステリ畑)の人間なのでハマらないわけがないのですが、ロールプレイというのがあまりに斬新な経験すぎて止められない。普段、ミステリ作品を読むときにも自分に可能な限りで推理しつつ読み進めるタイプの人間なので、それがリアルタイムに、かつ自分自身も登場人物の一人として進められるというのが、もう本当に面白くて……。ただ、アストラル☆パーティーと同じで、人数が揃わないとできないのが難点ですね。それと、GM がいる。本当なら毎週やりたいんですが、1ゲームに結構な時間がかかるというのもあって(普通に半日潰れる)、なかなか難しい。オンラインでマダミスやってる人たちのコミュニティとか探せばいいのかなあ。でも、そういうのってマジの初心者が入っても歓迎されるものなんですかね……。うーん、不明。

 でも、やりたいという気持ちは本当にめちゃくちゃあって、プレイヤーもやりたいし、GM もやってみたい(やったことない)し、それと作る側もやってみたい! というのもあって、最近は家に積んでいたミステリをちょくちょく読んでいます、通勤時間なんかに。眠くて寝てることのほうが多いですが……。

 

○ 毎日 / 米津玄師

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 米津玄師がすごいというのは今更すぎる言及なんですが、最近出た新曲がマジで食らってます。すごすぎん? この温度感でずっといくのに全然飽きないし、しかも3分だし、でも3分の曲って感じもしないですよね、この曲。サビのメロがキャッチーすぎだろと思いつつ、ところでAメロヤバすぎる。米津玄師の曲、雨の街路に夜光蟲、Nighthawks、MAD HEAD LOVE、感電、シンデレラグレイ、地球儀あたりがマジで好きなんですが、毎回毎回新鮮な気持ちで食らってる気がする。「米津玄師っぽいな~」みたいな節回しとかは結構あると思うんですが、その上で新鮮。クリエイターとしてすごすぎません、それって? っていうか、いま思い出したけど、『さよーなら、またいつか!』もめちゃくちゃ好きだったな。貼っとくんで興味のある方は聴いてみてください。

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○ Moskau / Dschinghis Khan

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 いまさらめちゃくちゃ聴いてる。マジで何でいま? 実はインターネット老人会(後期)の人間で、幼少期は FLASH 作品を死ぬほど観ていました。Nightmare City がマジで好きです。

 


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 以上! 最近「いいな~」と思ったものリストでした。こうしてみてみると読書量が圧倒的に足りないので、七月以降は読書強化月間にしていきたいですね。