今日の分のブログの更新どうしようかなと思ったんですが、めちゃくちゃ眠く文章を書けるコンディションにないので、数学の問題を貼ってお茶を濁すことにします。電車での移動中に考えていた問題で、数 II の範囲で解くことができます。
は 以上の整数とする. 以上の整数 に対して,以下のような条件を考える.
(条件):ある実数係数 次多項式 と実数 があって, 個の数 , , , , はこの順に等差数列をなす.
ならば,条件を満たす多項式 および実数 が存在し, ならば,条件を満たす多項式 および実数 は存在しないことを示せ.
個の数 , , , , がこの順に等差数列をなし, 個の数 , , , , もこの順に等差数列をなすのであれば, であることを示せ.
以下,解答。
について.
まず, とすると, であり,これら 個の数字は公差 の等差数列をなす.したがって, の場合はこれで証明できた.
のときについて考える.このとき,必要であれば平行移動を行うことで,, , , がこの順に等差数列であるとしてよい.特に,, , , がこの順に等差数列をなす.,公差を とすると, に対して,.ここで, とおくと, は 次多項式であり, を解に持つ.したがって,因数定理より とかける.ここで は でない実数.ゆえに, と表せる.すると, となるので, であり,これは公差 に一致しないので矛盾.したがって,仮定が誤りであり, のとき,条件を満たす多項式 および実数 は存在しない.
について.
の後半と同様の議論により, としてよく, と表せる.このとき, であることを示せばよい..また,.これらは公差として一致する. であれば, より, となるが,これは矛盾.よって, のいずれか.いま,, , は等差数列であることに注意すると, の結果より, はこの等差数列に含まれない.このことと, 個の数 , , , , がこの順に等差数列をなすことから, でなくてはならない.
(2) は要するに「実数係数 次多項式において,等差数列は一ヵ所にしか作れない」ということですね。