20240501

 

 突然ですが、MIRINN 5th Album "ステラチャート" がリリースされました。マジ気合い入れて作ったので、よかったら買ってやってください。

mirinn.bandcamp.com

 

 

 以下、どうだっていい話。

 音楽を続けることって全然当たり前じゃなくて。より一般的な話をするのなら、明日も今日と同じように生きていけることって全然当たり前じゃなくて。一人でだってそうなのに、六人となれば尚のこと。いつまでも続くものなんてないし、いつか終わってしまうものばかりだし、この世界は。自分も、MIRINN だってそうで、そうなはずで。それがいつのことなのかは知らないけれど、でもまあ、どこの誰が何をどう願ったところで最後の瞬間は一方的に訪れるもので。こればかりはどうしようもない。終わるものは終わる。それは仕方のないこと。でも、なんていうか、だからこそ、自分たちが自分たちでいたことの意味、……みたいなものを常に問い続けていたいというか。結局何だったの? っていう。別に終わったっていいんだよ。これは心の底から本当にそう思う。本当はいつ終わったっていい。何もかもが終わってしまっても、それを続けてきたことの意味が自分の中にあればそれでよくて。失くせないもの。そういう灯りみたいなものが、たった一つでも手の中にあればそれだけでいいんだよな、本当は。

 意味なんてない、はじめから。たまたま同じ場所に居合わせただけでしかないし、たまたま一緒に音楽をやることになっただけだし、そこに必然だとか運命だとかってドラマチックが介入する余地は一切なくて。偶然。ただの偶然でしかない。でも、偶然だよねって簡単に割り切ってしまうことを躊躇うくらいには、ずいぶん遠い場所まで来てしまったような、そんな気がして。だから、自分なりの答えを一度くらいは、きちんと形にしておきたかったというか。リスティラはすべての起点だけれど、でも、そこにいるのは自分たちじゃなくても、本当は誰だってよかったから。だから今度はちゃんと、自分たちでないと意味を成さない音楽をやりたいとずっと思っていて。あの日、ステージ上で演奏された未完成の春。ステラグロウと、それらを受けてのリスティラ。ステラチャートという楽曲がそのすべてに対するアンサーであるというのは本当にそうなのだけれど、でも何よりも、MIRINN という場所そのものへのアンサーなんだよな。自分なりの、自分のためだけのアンサー。マジで独善。でも、それが創作ってやつだよな~と思う。そもそも誰かのために何かを生み出すことなんてできないし、生まれてくるものは全部が全部、自分のためのものでしかないじゃんか。でも、そうであっても、そうして出来上がった何かが誰かのためのものにもなったならそれは素敵なことだなって、そう思うし、そうなってくれたらいいと願いもする。誰かの夜に届けばいいって、それこそ流れ星に祈るように。だけどそれもまた、創作とかいう悪魔に宿った奇跡の一つなのかもしれなくて。そんな魔法の在処を信じていたいし、そんな魔法がこの世界には溢れているということを忘れないでいたいな、とも思う。

 

 MIRINN という場所に自分は、意味とか、言葉とか、喜びとか、言葉じゃ足りないくらいたくさんのものを貰っていて。だからもう、ただ偶然集まっただけの六人です、って感じじゃないんだよな、もはや。替えなんていくらでも利くし、こんな世界にとっては、いまこの場所に立っているのは自分たちじゃない別の誰かだって構わないのかもしれないけれど、でも、だけど、そういうことじゃない。そういうことじゃないんだよな、って。そう思う。そう思います。