熱が引いて一定時間経ったので、一瞬だけ地元へ帰ることにした。目的は、行きつけの美容院へ行くこと。というか、それ目的でしか地元へ帰ることがない、この数年くらいはずっと。夕方だった。乗り換えで降りたホームの屋根の隙間に覗く空が、鮮血をクリーム…
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