九月ライブに出た話

 

 今日(もう昨日)、帰ったらすぐにブログを更新しようと思ってたんですが、バイト上がりで眠気が凄まじく、仮眠から醒めたタイミングで BUMP の新曲が公開され、ポケモンとのコラボによる相乗効果でありとあらゆる感情が爆発し、メロを覚えたり歌詞を読んだり曲の分析をしたりとしているうちにこんな時間(午前二時半)です(どうして?)。皆さん、BUMP の新曲聴きました? まだ余裕で間に合う。以下の動画を今すぐにチェックだ。よろしくな(誰?)。

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 いや、実際普通にめちゃくちゃ良くて、1サビのチャンピオンラッシュで悲鳴上げて、シロガネやまのレッド戦で全身が大気圏外へまで吹き飛びました。自分は金銀から HGSS までで卒業しちゃった身なんですが、それでもめちゃくちゃに楽しめたので良かったです。

 

 さて。表題の通り、九月ライブについての話を書こうと思います。「九月ライブとは何ぞ?」という人がいるのかもしれないのでざっくりと説明をしておくと、九月ライブとは自分の所属する作曲サークルが2020年9月27日に開催したライブイベント(オンライン)のことです。実はアーカイブが存在し、吉田音楽製作所のYouTubeチャンネル(Yoshida Music Works)から全人類が視聴可能です。まあ、以下に直リンを貼るんですが。

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 制作期間は約10日! 結構時間あるのでアレですが、めちゃ頑張ったので是非観てもらいたい! という気持ちが多分にあります。

 

 以降はライブを観たことを前提に書いたりもすると思うので、どうせなら観た上で読んでほしい! いや、ここから下に書くことは100%、一から十まで徹頭徹尾ただの蛇足、何なら吉音民しか分からないことが書かれてあったりするので別に読まなくてもよく、つまりライブだけでも観てください。よろしくお願いします(?)。

 

※最後まで書き切った上でこの文章を足しているんですが、本当に雑多な感じになった上に結構な字数があります。時間を棄てる覚悟でスクロールしてください(いま午前六時半です。どうして?)。

 

 

 どこから書こうかなって感じですが、まず出演した経緯について書こうと思います。ここからしばらくはライブの前日談になるので、ライブの話が読みてえ~という人がいれば雑にスクロールしてください。

 そもそもの話、今回のライブに出る気は当初、実はあんまりなかったというのが正直なところで。というのも、状況が状況なのでオンライン上の音楽イベントって増えてきてると思うんですが、そういうのって大体生演奏だったり、あるいは DJ だったりっていう印象がありませんか? というか、多分その通りだと思います。なんていうか、全人類の家に超弩級のスピーカーが備え付けられているわけじゃないので、オンラインでのイベントって爆音でなくても楽しめる要素が求められがち、みたいな。それこそ生演奏とか DJ みたいな臨場感っていうか、そういうのが。九月ライブの話が浮上した当時、自分はそういったものを提供できるだけの自信がなかったので、なので冒頭に書いたように出演する気はほとんどありませんでした。じゃあ何で出たんだよって話ですね。

 というのも、ほとんどなかったのは事実である一方、一割くらいは「出ようかな」という気持ちがありました。いや、もしかすると一割にも満たなかったかもしれませんが、ほんの少しはそういう意思がありました。それは何故かと言うと、実は弊サークルは六月にもライブイベント(オンライン)を行っており、その出演者のほとんどが後輩だったんですね。それはまあサークルの在り方としては、個人的な意見を言えば至って健全な状態だろうと思うんですが、しかし「後輩たちが頑張ってるのに、それらの努力を一方的に享受するだけっていうのはどうなんだ」みたいな気持ちがやっぱり少しはあって。そもそも自分は先ほど「自信がない」みたいなことを書きましたけれど、それは多分後輩たちにしても同じ条件のはずで、名前を出すと色々とアレかもですが、現代表であるところのコサメガは諸々で忙しいはずなのに毎度ライブに出ていたり(代表だから?)、さみちゃんも二回生ながらイベントを盛り上げるのに一役どころではないそれを買ってくれていて。前回ので言えばろいた(後輩の一人)は先の『臨場感』を演出する方法の指針を示してくれたし、のくたべさんものくたべさんで諸々忙しいはずなのに毎度出演して自分たちを楽しませてくれており。今年は自然災害的な事象が降りかかったせいで、サークルの運営はめちゃくちゃに難しいはずなんですが、……実際にめちゃくちゃ大変そうなんですが、それらを一身に担っているはずの後輩勢が、それでも活動を盛り上げていこうと頑張ってくれている中、「自分は何やってんの?」みたいな。

 リアルでのライブイベントなら出演者に困るということはほとんどないんですが、オンラインでのそれとなるとやっぱり難しくて、今回の九月ライブもあまり人は集まってないらしいということは例会などでのやり取りから分かっていました。しかしながら自分といえば相も変わらず「出ようかな」と「いや、でもな」の間で揺れながら、先述の通り、「出ない」のほうに大部分が傾いていたわけです。

 そんな自分を「出る」のほうへ振り切らせた出来事が二つあって、まず一つが現代表からの打診です。直接来ました。ダイレクトに、「出演者が足りないし、みてみたいから是非出てくれ」って(送られてきた文章はもっと丁寧で、言葉が費やされていたけれど)。それがまあ本心か社交辞令かとかはどうだってよくて、直接来た、というのがとても大事なことで。今年の弊サークルで最も頑張っている人間は間違いなく現代表であると自分は思っていて(去年の代表もめちゃくちゃ大変そうだったが)、そんな相手から頼まれたら「自分が出てもなあ」なんて言って甘えているわけにもいかないじゃないですか。自分は別に時間の都合がつかなくて出られないというわけでもなく、何なら時間は有り余っていたわけで。とはいえ、本当に出演できるだけの何かを作れるかは分からなかったので、返事は一先ず保留にしておきました。「あまり出る気はない」から「何か思いついたら出よう」にシフトしたのはこの辺りだったと思います。

 もう一つは、今回の九月ライブに mamezo(彼も後輩の一人)が出ると耳にしたことですね。彼はかなり生楽器側の人間で、ライブに出ることになったのもこれが初めてというわけでは決してないんですが、しかしこれまでのライブではもれなく生演奏を行っていました。オンラインライブでそのスタイルを実行へ移すことにはかなりの困難が伴うはずで、ということはそうではない形で出演するのだろうということは容易に想像が出来ます。なんていうか、それを決意することがどれくらい大変だったのかなって考えたりして。相当の勇気がないとできないことだし、それは。実際、自分は『これまでのスタイル』でのライブが出来ないからと足踏みを続けていたわけで。これは僕が勝手に想像したことですが、「出演者が足りない」かつ「代表はそれでもちゃんと毎回出ている」という状況に対して、「自分も何かできないか」という気持ちのほうが彼の中では勝ったのだろうなあ、という気持ちが彼の出演を耳にしたときから強くあって。いや、なんか、こういうのって強制できるものじゃないし。誰かの善意と誰かの苦労で回り続けるものだっていうのは分かっていて、それにしたって、苦労が見合ってなさすぎるっていうか、義務感っていうか。もっと楽しめるものであってほしいというか、「何とか間に合わせた」みたいなのじゃなくって、「やりきった! 楽しかった!」で終わりたいというか。それは僕個人の話ですが。要するに、後輩たちに苦労をさせすぎだろうという気持ちがめちゃくちゃあって、申し訳なさというのとはまた違う、なんだろう、よく分かんない何かがあって。以上、二つのことから自分は「出演しよう」のほうへとかなり傾いていました。ほとんど180°。まだほとんどですが。

 最後、完全に振り切れたのは偶然でした。完全に振りきれていなくとも出演はしたと思いますが、とはいえその場合、最初に貼ったような、ああいった形式ではない出演になっていただろうと思います。偶然というのは、そうですね、だいたい察しのついている人もいるんじゃないかと思いますが、ボイチェンにハマったことです。ボイチェン。ボイスチェンジ。まあ Vtuber になる気は今のところありませんが。ともかくそれにハマったんですね。ボイチェン、自分は割と敷居が高いイメージがあって、というのも唯一知っていたボイチェン Vtuber の声が(個人名は挙げませんが)それはもうめちゃくちゃキンキンしていて、自分はそれでも全然観るんですが、人によっては不快だろうなあと思うのもまた確かで。一方、めちゃくちゃボイチェンが上手い人( Vtuber ではない)も知っていたんですが、その人は割と変換プラグインにお金をかけているといった話をしていて、そういう意味で敷居が高いと、そういう話です。

 さて。保留にしておいた返事の期限が三日後に迫った日の夜、ご飯を食べながら Twitter を眺めていると、これが完全に偶然なんですがボイチェンについて書かれた note が流れてきて。内容は『この人のやっているボイチェンが凄い』という内容だったんですが、そこには三時間くらいある動画が貼られていて、どうやらその凄いと称された人のやっているボイチェン法が一から十まで説明されているらしいんですね。それで、自分はそれを興味本位から覗いてみることにしました。実際、どういった方法でボイチェンが行われているのかはよく知らなかったし、有料プラグインをぶん回すにせよ、そもそもどのプラグインを買えばいいのかとかが知れたらなという気持ちでした。下に貼ったのがその動画です。ボイチェンに少しでも興味のある人は観てみるとよいです。とても役に立ちます。

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 動画を観ればわかるんですが、氏が主に使っているボイチェンプラグインは『Graillon 2』というフリーのものと、『Blue Cat's FreqAnalyst Pro』という12kちょいのものだけで、お金がかかっているのはハードのほうとのこと。ここらへんで「あれ、もしかしてボイチェンってそんなにハードル高くない?」ということを考え始めます。まあ動画を観るに『Ozone 9』とか『Nectar 3』とかも使ってるらしいんですが、自分どっちも最上位版持ってるし……。DAW もあるし、オーディオ IF もあるし、コンデンサマイクもあるし、プラグインも DTMer なので大体は揃っていて、肝心のボイチェン自体はフリーの『Graillon 2』で事足りるらしいし……、あれ? とまあ、ここまで考えたところで「試してみよう」となったわけです。で、試しました。するとめちゃくちゃ可愛い声がイヤホンから流れてきてですね、自分で言うと途轍もなく気持ちが悪いですが、可愛いんですよ、実際。ボイチェン始めた当初に録った声、いま聞くと慣れてなさ過ぎてちょっとボイチェン感が滲み出てるんですが、とにかくそれからがもう楽しすぎて、どこら辺にピッチを持っていけばいいのかとか、どういった声の出し方をすれば可愛く聞こえるかとか、めちゃくちゃ試しまくって。「これ案外いけんじゃね?」と調子に乗っていたのが期限の二日前です。

 その日バイトがあったんですが、バ先へ向かう電車の中でふと思いついたのが「もしかしてノベルゲー的なことができる?」というやつです。これもまたかなりの偶然で、その数日前くらいから自分が中学生の頃にやっていたノベルゲーの実況動画を観る日々が続いていて、その辺りから浮かんできたアイデアだと思われます。実際、曲のストックはそれなりにあるし、新曲も(これはライブとは関係なしに)ほぼ完成というところまで作り進めていて、テキストもまあ時間が限られているけれど書こうと思えば書けるだろうし、イラストもまあ印象系というかああいう簡易的なものならいくつか用意できるだろうし、それに加えてボイスも(女の子の声で)当てられるとなったら、これはもうやるしかないのでは? これだけ都合のいい条件が揃っていて、それでも実行に移さないというのはもはや単純な怠惰では? みたいな考えが次々に浮かび上がり、それと同じくらい、というかそれ以上にアイデアがばさばさと降ってきて、電車を降りるまでにはストーリーのおおまかな骨格や流す曲なんかが決まっていました。

 思いついたはいいが完成に至らなかった、というのが最悪のケースなので返事は保留にしたまま、帰ってすぐにアイデアを形にする作業に入りました。具体的にはライブ本番で流れた『夏』の部分です、あれを作りました。そもそもノベルゲーみたいなのを Aviutl で再現できるかとか、いや余裕で出来るだろうという気はしていたんですが、ちゃんと『観ることのできるレベル』までもっていけるかどうか、とか。四季の一つずつに曲をあてるということはこの段階で決まっており、一方で制作期間はおよそ一週間しか取れない計算だったので、一日半で『夏』を完成させられないなら出演には間に合わない(ので無理)、ということを出演するかどうかの最終決定基準にしつつの作業でした。結果、素材作りに始まり、テキストを書いて、声を録って、BGM や背景を選んで、諸々の微調整を終えて動画に書き出すところまで含めて、その気になれば全部を一日半で片づけられることが分かったので、返事の期限当日に「出演するよ~」の連絡を入れました。

 かくして自分は九月ライブへ出ることになったわけです。前日談が長い!! でも後半のボイチェンの部分はともかく、前半は大事なことだったので。

 

 

 動画制作中の話をします。いやーーーーーー。もう楽しかった!!!!!!!!!! 本当に楽しかった!!!! 何が楽しかったかっていうと、それはまあ色々とあるんですが、なんだろうな。大きな部分としては、自分はまあいずれにしても趣味の領域にあるものの一応曲を作っており、一応文章を書いており、一応絵を描いており。それにしても、それらが繋がってるって感じはあんまりしてなくて。部分的には相互に作用しあっているんですが、たとえば文章は作詞に活かせるし、絵は曲を投稿するときの一枚絵に使えるし、いやでも「なんか違うんだよな~」という感じがそこそこ前からあり、「なんかうまくやれないかな~」という感じもそこそこ前からあり。そこに今回新しい軸として『ボイスを当てる』が追加されたことで一気に結びついた気がしたというか、そういう「曲も、文章も、絵も、全部一緒にやりたい!」のアンサーとして出てきたのが、今回の九月ライブでやったようなノベルゲーっぽい形式だったということです。なので、それはもうめちゃくちゃに楽しかったです。自分の好きなように作れるっていうのが本当に楽しすぎて、テキストを書くのも声を録るのも終始ノリノリで、っていうか自分が「言わせたい!」と思ったから書いた台詞が、実際に可愛い声の wav として出力されてくるのがもう楽しくて楽しくて。中でも特に楽しかったのは『秋』と『春』ですね。

『秋』は最後のほう、泣き声の演技っていうか、いや、自分は演技なんてこれまでの人生で一度としてやったことがなかったんですが、やってみたら意外と楽しかったというか。なんだろ、自分、割と感情移入するのが好きで、好きっていうか自然とそうする傾向にあるっぽいんですが、たとえば文章とか書いてるときに、こう、一人称が今にも泣き出しそうになっているシーンがあれば実際に泣いてみるとか、いや、泣きはしませんけど涙ぐむ程度には入り込んでみるみたいな、そういう感情移入のしかたが自分は結構好きで。なんか、溶け込む感じで。だからこう、泣き声なんかを録ろうとすると、まあ、実際に泣こうとしてみるんですね、他に方法を知らないので。そしたら何だか本当に泣けてきて、なんだろう、その一瞬を出力するのがめちゃくちゃに楽しかったっていうか、はい、楽しかったです。

『夏』から順に作っていったので『春』の声を録ったのは最後だったんですが、「最後ともなれば多少慣れてるだろうし楽勝だろ~~~~」と高を括っていたものの、実際のところ、そうはなりませんでしたね。あの、今回自分で声を録ってみて一つわかったんですが、声優さんは本当に凄い。凄いです、あの人たち。いや、ボイチェンって基本的にデバフで、そのうえ声の出し方も特殊だから一概には言えないと思うんですが、あの、まずキャラクターの声をキープするのがそもそも難しくって、加えて望み通りの声を出力するのも案外上手くいかなくて。今回のライブ、台詞は40ちょっとくらい録ったと思うんですが、自分が不慣れというのもあり、あの、一つの台詞を録るのにテイクを5,60近く録っていて。多いのだと100超えてるのもあったと思うんですが、その中から『一番上手くいったやつ』を抽出するという形式で声を当てました。一方で、声優の人たちって生アフレコとかするじゃないですか。あれ。どういうこと? 一発で正解を出さなきゃいけないってことですよね。いやもう、凄いですよ、本当に。やってみれば分かる。仕事だから、と言われたらまあそうなんですけど、それでも凄い。あと、めちゃくちゃ体力を使う。あの、これもボイチェン特有というか、自分の声質がそっちに向いていたって話なのかもしれませんが、腹筋に力を入れ続けるんですよ、マジで。あの、じゃないと声がそれっぽくならなくって。そんなこんなで体力は削れるし、喋り続けるから喉は痛いし、もう終焉。『春』の話に戻ると、『春』の声を録ったのはライブ当日の深夜、つまりデスマ最終日だったので、もう、あの、体力が擦り切れてたんですよ。声が出ない!!! それでも何とか頑張ったら何とかなったので、まあ、何とかなりました。思わぬ落とし穴って感じでした。

 あと絵も描いた! ライブ準備の10日間。曲作って、テキスト書いて、声を録って、絵を描いて、とフルに動きまわっていたのも楽しかった要素の一つだったのかもなーと思います。といっても大体はカメラロールにあった写真を使ってしまったので、肝心の絵は二つしか描いてないし、それも大したものではないんですけど。

 

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 これは『秋』で使ったやつです。いい感じに浅葱色の滲んだイラストが欲しかったので描いたんですけれど、これ、いったい何に見えますか? 自分は『海の底から見上げた空』というイメージで、最初はクジラを描きこんだりして遊んでたんですが、いざ出来上がってから眺めてみると『夜空に浮かぶ雲と月』って印象も受けるな~とも思ったり。他の『青』も好きですが、これくらいの『青』も大好きです。それこそ浅葱色ですね。

 

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 これは『未完成の春』に使ったやつです。なんだろ、春って季節から真っ先に連想されたのが桜で、だから桃色を置くことになるのかなーと考えつつ描いてました。『未完成の春』の歌詞って『月』とか『夜』とか『七つ星』とか、夜に因んだ単語が頻出なんですが、個人的なイメージはそれと真逆の朝のほうにあって、それも早朝の、朝焼けから青空に移り変わるくらいの。だから空の色は上が水色、下が茜色という感じに塗っていき、途中で「春というとたとえばツクシとか、夏よりもずっと緑のイメージがあるな」みたいな考えから草葉の類が加えられ……、という感じに出来上がったやつです。この世界のどこにもない風景を描きてえ~~~~という願望が薄らとあるので、こういう感じの絵をもっと上手く描けるようになりたいですね。

 

 あと何か書けることあったっけな、と考えてたんですが、ついでなので新曲の曲部分以外について触れておくと、実は歌詞が部分的に変わっています。これは今回のライブで作ったストーリーに合わせての変更というわけではなくって、今年の2/25からメモ帳に眠っていたものです。そもそも自分にとっての『未完成の春』は catch the youth ありきの曲ですが、去年の11月に作ったときから今回のようなアレンジの構想は考えてあって、ただ当時はそれを形にするだけの能力がなかったので実現しなかったんですが、それくらいの頃から「もしアレンジバージョンを作ることがあれば、そのときは歌詞を変えよう」というのは考えていました。なんていうか、一人で弾いてるのとみんなで演奏してるのって、やっぱり空気感が違うじゃないですか。独りよがりなのは本当に一人だけのときでいいっていうか、言いたいことはもっと他にたくさんあるってのもあるんですが。

 未だに覚えてることがあって、一昨年の三月、ライブ一日目が終わった真夜中の食堂でサトルイケ(後輩の一人)と話した後くらいから他人との繋がりみたいなものを強く意識するようになって、それまではあんまり考えてこなかった、っていうか自分の中にあったのは『自分と彼とその他大勢』みたいな認識だったので、それがかなり揺らいだというか。『その他大勢』とも自分は繋がってるんだなとか、いまは繋がってるけど離れるのは簡単なんだよなとか、そういう当たり前のことを今更ながら考えるようになって。というか、そういう話を彼が僕にしてくれて。今回のライブに彼の弾いてくれたピアノだったり、あるいは L 字トマソン(同期(?))の作ってくれたピアノだったりを組み込んだのは、なんていうか、そういう意図も多少はありました。「言わなきゃ分かんねーよ!」と思う一方で、直接伝えるのは何だか押しつけがましいし何より恥ずかしいので、ここにこっそりと書いておきます。

 まあそういうアレがあって、それが全部だなって思って、だからああなったっていうか。catch the youth、全部で七人の大所帯でしたけど必然性とかは別に全然無くて、でもめちゃくちゃ楽しかったし、嬉しかったし、それだけで意味があったよなーって。

 

 

 ライブ本番の話。後輩ハウスで集まって観ていたということがあり、また YouTube にあるアーカイブが編集されているためにリプレイがみれずアレなんですが、本番時にどういうコメントが流れていたのか、マジで何も知らないんですよね。いや、本当に。ボイチェンの声が流れた瞬間に視聴者が6人になって、後から爆増したという話だけ聞いたんですが。

「自分はこれめちゃくちゃ面白いと思うけどな~~~」と思いつつ作ってはいたものの、実際やってみたら大滑りして30分虚無との対面になりました、みたいなオチが待ってたら嫌だなと思いつつ当日を迎えたので、本番前の緊張といったらもう尋常じゃなかったです。まあ緊張も何も、当日、僕は何もすることなかったんですけどね。動画を渡したら、あとはもうそれが流れるだけだったので。とはいえ、です。放送が始まってしばらく経って、同じハウスに集まって同時視聴していた某が頭を抱えてくれた瞬間までは、ずっと緊張したままでした。

 あんまり告知していなかったにもかかわらず思いのほか色んな人が観に来てくれてたみたいで、改めてありがとうございました、本当に。一言でも「良かった」と言ってもらえたらそれだけで「頑張ってよかった~」という気持ちになれるので、まあ、なれました。ありがとうございます、マジで。目についたやつは全部ふぁぼったもんね、嬉しいし。あの、なんか、わざわざ DM で感想くれた人とかも中にはいて、それをみたときに「そんなところにまで届くとは思ってなかったな」って気持ちと、「偶然かもしれないけど届いてよかったな」って気持ちと、その両方が浮かんできて。なんか、自分の作ったものが評価されたらそれはそれで単純に嬉しくて、そこに真の意味での優劣はないんですけど、でも体感として、自分の予想していなかった相手にまでそれがちゃんと届いたときの感動って本当に言葉じゃ言い表せないくらいで。なんだろ、なんていうんですか、こういうの。分かんないですけど、まあ、とにかく嬉しくて。もちろんそれだけじゃなくて、色んな人からの色んな声を聞いた上で「やってよかった~」という気持ちです、いま。

 

 結論、めちゃくちゃ楽しかった!!! いや、あの、自分のことばっかり話してきましたけど、他の人たちの出番もめちゃ良かったし、楽しかったし、ライブ準備は勿論、終わってからの時間も全部が全部最高だったので、最高でした。またやりたいですね。次は11月? 次のライブに出られるかどうかはかなり微妙(同じネタを使うことは禁じられているため(禁じられてはいない))ですが、次の次くらい出られそうならまた出てみたいです。っていうか、いい加減に爆音でライブやりたいんだが!? 出来るとしたら3月? 延期になったNFも大例会も、まあ少なくとも大例会の分はこの夏で十分補えたんですが、来年の春にでも取り返せるなら二つ分になってお得ですね。楽しみ~。