selen

 

 曲ができたので今週の木曜日(5/7)の20時くらいに投稿します。よろしくお願いします(告知)。

 

 まあ、たったこれだけのためにブログを動かすというのも何だかなあという感は否めないので、曲を作っている間に考えていたことなんかをつらつらと書いていったりいかなかったりします。

 

 

 作曲を始めたのが自分の場合は、厳密に言えば中学三年の頃、大雑把に言えば高校二年の頃なんですが、厳密に言ったほうの頃のモチベーションがどこにあったかといえば「歌モノ(有体に言えばボカロ曲)を作りたい」だったんですよね。と言っても、当時の自分には楽器経験だなんて高尚な装備は皆目あらず、知識がなければ才能もなかったので、かくして然るべきという次第で挫折しました。いや、挫折っていうか、挫折する段階にもいけなかったっていうか、入り口にも立ってなかった感じですね。いまにして思えば当時の自分って多分音楽を全くと言っていいほど聴いていなくて、正しく言えばいまくらいの解像度で聴くことはしていなくて、リズムという概念を持っていたかも怪しいという気がしており、そりゃあ曲なんて作れる道理がないわという感じです、いまにして思えば。

 高校二年の頃に様々な転機があり、という話は何度か書いたので割愛しますけれど、それからは色々とやり、いま聴くと本当に稚拙が極まっているのでアレなんですが30あまりの曲を作り、高二高三の頃にはそんな感じだったので志望大学へ無事に進学できたら絶対に作曲サークルに入るぞと決め、そして入り、そこでも様々があり、という話も何度か書いたので割愛しますけれど、そんなこんなで歌モノは次ので七つめくらいです。早いですね。

 大学に入ってから文章を書く機会が増え、という話も何度か書いたので割愛しますけれど、特に何の制約もなしに書いた最初の文章が『創作』というやつでして、この話はまだしていなかったと思うのでここで少しします。リンクは貼りません(恥ずかしいので)(別に恥ずかしくはない)(面倒なので)(本音)。

 

 高校生当時を振り返って思い出される人物、あるいは関係というものはそれなりの数があるわけですが、創作の面で自分の近くにいた一人にとある一個下がおり、とりあえず三人称の代名詞として彼女と呼ぶことにしますけれど、そんな誰かと自分とで作ったキャラクターが二人いて、名前はセレンとカレンっていうんですが、その、先に述べた『創作』という文章で書いていたのはそのことでした。

 ともすれば黒歴史感の強いエピソードみたいですけれど、当時の自分はそのキャラクターが相当に気に入っており、というかいまでも好きで、これを読んでいる人に自分の音雲アカウントを知っている人がいれば、あのアカウントのアイコンがまさしく彼女が描いたセレンそのものなんですが、それはさておき、キャラクターを作って何をやっていたかといえば、そのキャラクター周辺の絵やら曲やらを作っていました。自分が曲を作るときの名義の一つに『SELEN』というのがあるんですが(吉音民(きちおとたみ)でこの名義を記憶している人がいて軽く驚いた)(じつは『KAREN』もある)、これはそのセレンというキャラクターを表現したいときに使う名義で、これまでに六回ほど使っていたりいなかったりします。

 ともあれそういったものがあり、彼女がどうだったのかは知りませんけれど、先述の通りに自分は相当に気に入っていたわけですが、でも大学に入ってから気づいたのがそうじゃなくなった自分自身で、そうじゃなくなったというのは好きでなくなったという意味ではなくてあまり考えなくなったという意味ですが、というのも自分は浪人しており、浪人中は絵をほとんど描かなくなり、曲も作らなくなり、Twitterやらも(ある時期以降)触れずという具合で、考える時間が無くなったというか。言い訳ですけれど。そんなこんなで、自由に文章を書いてみようとなったときにようやく気づいたのがそのことで、だから『創作』を書いて、一回生のうちに『SELEN』名義の曲を一曲書こうと決め、まあ書いたんですが。以来もセレン周りのことは自己満足でいくつかやっていて、『ここにいるよ。』とかも実は部分的にそうだったりそうじゃなかったり、Twitter(1tsu8)のアイコンも実はそうだったり。自分の場合は、高校生の頃が最も創作の土台になっているなという感じがあり、セレンとカレンは、もちろん彼女もそれらの一つであって、他にもたくさんあるけれどその一つであって、だからいまもそのことを唄っていたりいなかったり、描いていたりいなかったりするのだなあと思います。

 

 その全部の始まりにあったのが『SELEN』という曲で、Twitterのログを漁ってみたところ2014年4月2日(高二の頃)にインターネッツに放たれたらしいですが、自分はよく昔に作った曲を聴いたり聴かなかったりしていて、それで思うことといえば「昔はもっと好きにやっていた気がする」ということでして。なんていうか、いまの自分は大学生なのでバイトやらで何やらで貯めたお金で機材をある程度整えることができますし、音楽理論もコード進行についてだけは僅かながら勉強したのである程度組み立てられますし、だからできること自体は格段に増えていて、でも、できることが増えすぎたせいで却って何もできなくなっているという感じがあって、行き詰っているわけではないんですが、何だろう、白紙の地図に細かく描きこみすぎて逆にどこへ行けばいいか分かんなくなった、みたいな。曲を作るときは毎回新しいことをやろうというモチベーションがあり、別にそのことに疲れたというわけでは全くないものの、なんか、未踏の地に向いている興味ばかりに気を取られて、本質っぽい何かを見失ってないかなあ、みたいな? 本質っていうか、それこそ高校の頃の自分がやっていたような音楽、あるいはそれをやり切るだけの無茶。それはいわゆる無知というやつだと思うんですが、それでも、たまにはそういうのがあってもいいんじゃないかなって気持ちがあって、なので次の曲はというところで話が戻ってくるんですが、なので次の曲は、高校生の頃の自分が作った曲を下地にして、それをいまの自分なりに再構築してみたという風な感じになっています。そうなりました。結果的に『自分の好きな曲』をかなりの解像度で形にできたなあという気がしており、これがまた今後何かを作る上での指標の一つになってくれたならいいなあ、という感じです、いまは。

 リンク貼っとこ。

soundcloud.com

「歌モノを作りたい」と言っていた当時の自分はこの曲に歌詞を当てたりもしていて、しかしほとんど誰の目にもみせないまま、半年くらい前に偶然見つけたそれをTwitterに放流したのが初だったくらいなんですが、「自分の曲に歌詞を当てる」という行為の本当の始まりはたしかこの曲だったなあということを思い出しつつ、ここ数日は曲を作っていました。

 

 

 早く公開してえ~~~~~。こういうことを自分で言うのはかなりアレですけれど、めちゃくちゃ良い曲になったので公開されたら是非聴いてください。よろしくお願いします(告知)。あと、実は別にもう一曲作ってあるので、そちらも公開された際には是非ともよろしくお願いします(告知)。