コード進行について色々4

 

 突然ですが、暇なので『UNION!! / 765 MILLION ALLSTARS』のコードをみていこうと思います。相変わらずあくまで自分用のまとめなので、割と適当に書いていますし知見とかは特に何もありません。

 というか、いざ書き終えてみたら普通に分からんことだらけでした。誰か教えてください。

 

【2019/12/18追記】

 google 辺りから思いのほかアクセスがあるので、追記しておきます。

 この記事は『コード進行について知識の全くない自分が、勉強用にまとめたものをついでにブログへアップロードした』というものです。なので、的外れな指摘であったり不勉強ゆえの何かしらが多々あると思われます。

 というわけで、あくまで参考程度に読んでください。追記時点での最新記事は下記のものです。

kazuha1221.hatenablog.com

  この記事のひとつ前はこちらです。

kazuha1221.hatenablog.com

【2019/12/18追記ここまで】

【2020/11/08追記】

 いま読み返してみるとめちゃくちゃ適当なことを書いているので、話半分に読んでください。

【2020/11/08追記ここまで】

 

 進行についてはChordWikiを参考にしています。

UNION!! (ゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」より) (歌:765 MILLION ALLSTARS 作詞:藤本記子 作曲・編曲:堀江晶太) - ChordWiki : コード譜共有サイト

 

 

『UNION!! / 765 MILLION ALLSTARS』 作曲:堀江晶太

www.youtube.com

・「Castle on Dream~私じゃなきゃ!」

 I – V/I – IV/I – [ I – V/VII ] – VIm7 – [ #IVm7-5 – II7/#IV ] – Vsus4 – V

 

 Aメロなので最初の四小節は大人しめ。『adrenaline!!! / TrySail』とかもAメロは I、IV、V だけで組まれてましたね、たしか。I – V/VII – VIm7 は一昔前のボカロ曲でよく見る I – IIIm/VII – VIm みたいなやつですかね。VIm から #IVm7-5 へ飛ぶのはよくあるやつで、その後に来るのは大体 IVM7、IIm7、II7 というように認識していますが、今回は II7 の転回形ですね。それはそうと II/#IV – V と繋げるのが面白いなあと思いました。この形はサビでもう一度出てきます。

 

・「Tulle like a Wing~魅せつけちゃおう!」

 I – II7/I – IVm7/I – [ I – V/VII ] – [ VIm7 – VIm7/V ] – [ IVadd9 – Iadd9/III ] – [ IIm7 – IIm7/V ] – Iadd9

 

 I から II7 へ飛ぶこと自体は珍しくもなく、I と IVm/I が同時に使われることもまた同様ですけれど、II7/I – IVm7/I – VIm7 とすると「ラ→ラ♭→ソ」、「ファ♯→ファ→ミ」の半音進行が二つ生まれてとても綺麗。後半の下降形はテンポの速さも相まってかなりいい感じに響いている気がします。

 

・「本気の夢だから~つないだ絆が(強さ)」

 IV69 – V – IIIm7 – VIm7 – IIm7 – III7(b9) – [ VIm7 – Iaug/#V ] – [ I/V – #IVaug7 ]

 

 前半は普通の王道進行。VIm7 から IIm7 へは強進行。III7 は VIm7 のセカンダリドミナント。VIm7 からはオーギュメントを使った下降形のクリシェですね。最後の #IVaug7(IIaug でも bVIIaug でも同じことですが)は見覚えが全くなく、『PUNCH☆MIND☆HAPPINESS』のイントロで使われていたなあ、くらいの感覚です。使用例を知っている方がいれば是非教えてください。Ufretのほうには #IVaug7 ではなく #IVm7-5 として記載されていましたが、まあどっちでもいいんじゃないかって気はします(それでいいのか?)(でもaugのほうが何となく響き良くて好き)。

 

・「ひとりじゃ~(レッツ・ゴー!)」

 IV69 – V – [ IIIm7 – #Vdim ] – VIm7 – IIm7 – IIm7 – IIm7/V – bIIIm7/bVI

 

 パッシングとは言わないまでも上昇を目的に置かれていると思うのですが、ここの #Vdim がめちゃくちゃいいアクセントになってますね。メロディもちょうどここで(それまでの)最高音がやってきます。ところで、ここのスケールって何なんですか? 「(て)ばなさない」は「ソ♯→ラ→シ→ド」だと思うんですけど、#V のディミニッシュスケールだとすると VI が入ってるのはなんかおかしいし、ということは III のHmp5th(CメジャーでGだけ半音上げたスケール)なんですかね? そうなるとAがアボイドになりますけど、まあ先の四音は全部入るのでオッケー? 分からん。

【2020/11/08追記】

 ここで行われているのは #Vdim(機能的には III と同じ)による変位のキャンセルです。II,III,VI はそれぞれ通常マイナーとして用いますが,これをメジャーコードとして用いると第三音(それぞれ順にファ、ソ、ド)が半音上昇することになります。ただ、これらのコードの上で必ずしもファ#、ソ♯、ド♯ を用いる必要があるかといえばそんなことはなく、あえて♮のフレーズをなぞることをここでは『変位のキャンセル』と呼んでいます( soundquest の用語)。

 III の変位キャンセルは頻出で,III7(b9) なんていう形で表記されたりもします.

【2020/11/08追記ここまで】

 bIIIm7/bVI は直前の IIm7/V をそのまま半音上げたものなので、転調先の IIm7/V です。

 ※ドミナント・ディミニッシュ・スケールという、全音半音で積み上げるディミニッシュスケールに対して半音全音の順で積み上げるスケールもあるらしいんですが、ディミニッシュコードに対して使うスケールではないらしいです(ドミナントセブンスで使う)。

【2019/12/18追記】

 これはサークルのほうの勉強会みたいなあれで教わったことですが、IIm/V からの半音転調( IIm/V - #IIm7/#V )はわりと常套手段みたいです。『First Love / 宇多田ヒカル』、『2012Spark / ポルノグラフィティ』など。

【2019/12/18追記ここまで】

【2020/11/08追記】

 というよりは Vsus4 - #Vsus4 で半音上へ転調するのが頻出です。Vsus4 と IIm7/V は(構成音を見れば分かるように)機能的にはほとんど同一で、IIm7/V のほうが響きが豊かなのでポップスではこちらが多く用いられます。

【2020/11/08追記ここまで】 

 

・「全力で目指そう~輝き(可能性!)」

 Iadd9 – III7 – VIm7 – VIm7/V – IV – V – [ Isus4(9) – I ] – [ Isus4(9) – I ]

 

 特になし。

【2019/12/18追記】PENGUIN RESEARCH も追いかけている身としては、サビの I - III7 - VIm7 で「堀江晶太~~~~」ってなりますね(頻出ですけど)。【2019/12/18追記】

 

・「鼓動を合わせよう~羽ばたきの光(イエロー!)」

 

 IVadd9 – V – IIIm7 – VI7 – IIm7 – II7/#IV – Vsus4 – V

 

 VI7 終わりの王道進行です。ここはスケールが VI のHmp5th(VI,bVII,bII,III,IV,V)になっているので、メロディに bII の音であるレが使われています。IIm7 から II7/#IV へ繋ぐのは(僕は不勉強ゆえ知らなかったんですが)普通によくやるやつらしいです。II/#IV – Vsus4 – V はAメロでも使われていた形です。

【2020/11/08追記】

 IIm7 - II7/#IV - Vsus4 - V は様々な曲に現れると思いますが、たとえば『ボタン / PENGUIN RESEARCH』などでも聴くことができます。爽やかな上昇感があって良い!

【2020/11/08追記ここまで】

 

・「個性を分かりあうことで~流した汗と」

 Iadd9 – III7 – VIm7 – VIm7/V – IV – V – IIIm7-5 – VI7

 

 基本は前半の繰り返しで、最後が VI7 終わりの王道進行に変更されています。通常 IIIm7 – VI7 であるところを IIIm7-5 に置き換える定番のやつも組み込まれてますね(めっちゃいい)。VI7 の部分ではメロディに bVII の音であるシが使われています(「流した汗と」の「た」)。

【2019/12/18追記】IV - V - IIIm7-5 - VI7 は田中秀和アイカツの曲でめちゃくちゃにやっています【2019/12/18追記ここまで】

 

・「涙が~超えられる」

 IIm7 – IVm – IIIm7 – VIm7 – IIm7(11) – IIm7/V – Iadd9 – II7

 

 ここの IVm がマジでわからないんですが、IV の代理ってことでいいんですかね。IVm を使うときって同主調のマイナースケールを借用するものだと思ってたんですけど、メロディを追ってみたら III の音が入ってるし、まあ同じようなことはAメロでもあったので、これはこれでいいんですかね? Ufretには一応 IVm じゃなく IV で記載されてました(でも IVm のほうが、内声に半音下降が組み込まれているので好き)。最後にノンダイアトニックの II7 が使われているのがアクセントになっていてよい。

 

・「この歌声がUNION!!」

 IIm7(9) – IIm7/V – [ VIm7 – VIm7/V ] – #IVm7-5

 

 IIm7/V から I へいくのかと思ったらいかないやつ。偽終止からの、もう一度繰り返すぞ、というあからさまな下降形。

 

・「この歌声がMILLION!!」

 IIm7 – IIm7/V – Iadd9

 

 今度はちゃんと I へ降りて終わり。

 

 

 今回はこれで終わりです。暇つぶしくらいの気持ちで書き始めてみたら、めっちゃくちゃに時間を使ってしまった……。

  UNION!!、本当に良い曲なので全人類聴いてください。