自己嫌悪なんて言葉を使う奴の話は真に受けない方がいい。

 

 いや、だから、これは結局つまるところ、左右どちらに舵を切るかってだけの話じゃないですか。違います? それはそうと、会話を否定から始める奴って本当に最悪ですよね、自分のことですけど。会話する気ないですからね。会話って相手の言葉に耳を傾ける作業だと思うんで、台詞の頭に否定語を持ってくる時点でそいつに会話の意思なんてこれっぽっちもないんですよ、自分のことですけど。それはともかく、だからまあ、そういう話じゃないですか? 分かれ道があって、どっちかを必ず選ばなきゃいけなくて、右へ行くか、あるいは左へ行くか。人間はどちらへ向かう習性があるんでしたっけ。左? たしか左ですよね。遊園地とかでも左回りにアトラクションを回る人が多いとか、たしか全体の七割くらいだったっけ。まあどうでもいいんですけど。そうなると、さて、僕らはいったいどちらへ進んだんでしょうかね。右? それとも左? まあどっちでもいいんですけど。

 

 自己嫌悪って言葉、最悪じゃないですか? なんだよ「自己嫌悪がすごい」って。知らねえよ、そんなの。勝手にやってろ。そう思いません? いや、これも自分の話です。ほかならぬ自分の言葉だからそれはもうボロ雑巾かのように扱うんですが、まあ最悪ですよね。だって、これって言い逃れみたいじゃないですか? 言い逃れっていうか、言い訳。「自分はちゃんと反省してます」みたいな。他の人にどう見えるかなんて知りませんけど、自分からはそう見えるんですよね。「こんなことをしてすみません。自分でも嫌なんです。でも、どうしても抗えなくて」みたいな。いや、小学生かよって。二十歳跨いでるんですよね、これでも。解ってんなら初めからするなよって、思いませんか? いやまあ思ってもらわなくて別に構わないんですけど、何から何まで自分の問題なんで。本当に最悪ですよね、マジで。自己嫌悪がやばいって、何がだよ。というか、いまこうして文章に起こしている瞬間も「お前何やってんの?」って感じがそれはもう途轍もなく圧し掛かっていてですね、やめちまえよって、そんなことしても誰も得しないじゃんって、いやまあそれはそうなんですけど、だからこれも全部言い訳みたいな、というか、みたいじゃなくて言い訳そのものですよね、言い訳ですよ、これは。ここにある全部が言い訳。他人が使う分には知りませんけれど、僕が使う限りにおいて「自己嫌悪」というのは逃げの言葉です。しかもかなり最悪に近いほうの。「謝ってんだから許してくれよ」みたいな、そんな感じのニュアンスですからね、これ。いや、本当に最悪だな。

 

 舵を切ったわけですよね、つまり。右であれ左であれ、どちらかへは進まなきゃいけなかったわけですし、別にそこに不満があるとかそういうわけでは決してなくて、いや、これは伝わる人にだけ伝わればいいと思ってるんでかなり暈して書いてるんですけど、その部分に対する不満とかは本当になくて、それだけは信じてもらいたいんですけど、それでまあ舵を切って、しばらくは潮の流れに従ってふらふらと進み、そしていま、みたいな感じじゃないですか。伝わる人にだけ伝わればいいって発言は割とマジで、というか逆に、余計な人間には伝えたくないって気持ちがあったりします。それはまあ、嫌われたくないからなんですけど。嫌われたくないじゃないですか、誰にだって。嫌いたくもないですし。何事もない感じで、それこそ水面下で波風を立てずにひっそりとやり過ごしたいじゃないですか。誰だってそうでしょう、多分、知りませんけど。いや、でも、何か、こう、駄目になりそうなときがあるじゃないですか。というか、いまがそれなんですよ。ジャストナウ。いまです。いや、本当に助けてくださいよ、誰か。誰でもいいんで。いや、誰でもよくはないけど誰でもいいんで。まあそんなテンションなんで怪文書を放つくらいの姿勢で書いてるんですけど。直接言わなきゃ伝わらないって、ああだからそれもマジですよね、分かってます。でも、それにしたって到底無理だって話もしたじゃないですか、散々。どれだけ真っ直ぐに受け取ってもらえたか分かんないんですけど、いや、無理なんですって、それも。無理じゃないですか? 嫌われたくないんですって、だから。嫌いたくもない。その解決策はそれほど簡単なことではないですし、というか、それが簡単だと思えるような人間はこんなことでいちいち立ち止まったりしませんし、こうやって文章を羅列するようなこともしないでしょう、多分。何やってんだ自分って気分になってきたな、いよいよ、マジで。自己嫌悪がすごいとか言いましたけど、いや、本当にすごいんですよ。2Lのペットボトルに詰め込んだら、それだけで十本は溶かせるんじゃねえかなってくらい。伝わります? めんどくさくないですか、だって。こう、自分の言葉一つも面と向かって言えないくせに、そのくせ文章では「伝わる人にだけ伝わればいい」とか。何様だよ、本当に。いや、でも、駄目なんですって。もうこれくらいしかできそうになくて、だから許してください。自己嫌悪というなら、そもそも多分誰もまともに読まねえだろうなあ、と思いながら書いてるってのもあります。いや、これはマジで刺さる。できれば自覚したくなかった。誰も読まないと思いながら、それでも書いてる理由はじゃあ何なんだって話になるじゃないですか。何のためって、それは勿論自分のためですよね。ほら、もう、だから駄目なんだよな。自分のことしか考えてないからさ、こんな風に。自分のことしか見てないんだって。嫌われたくないってのも、だから結局はそういう意味じゃないですか。自分が可愛いだけなんで。いや、なんていうか、そう考えてみるとここまでに書いた文章全部が塵に思えてきますね。いや、実際に塵ですよね、こんなの。真面目に読まなくていいですよ。真面目に書いてないですし。

 

 何が言いたかったのか、思い出せなくなってきました、そろそろ。自分のことしか見えてないよな、自分。いや、本当にさ。地雷みたいに見えるって言われたのをそこそこ引きずっていて、だからなるべく何も言わないようにしてたんですけど、いや、何て言うんですか、こう、その感情を押し留めようと必死になっている自分の存在を認識するたびに嫌になるというか、みたいに見えるじゃなくてそれそのものなんですよね、だから。的を射てるなあ、って感じ。だって実際考えたこともなかったし、そっちが何を思ってるのかとか。自分がどれくらい迷惑になってんのかとか。本当に自分のことしか考えてないんだなって。常日頃からですね。なんか、いやもうそれに尽きるんですけど。最悪だよな。最悪じゃないですか? 人のことをどうこう言うくせに自分のことしか考えられない奴。最悪すぎ。これも自分のことですけど。最悪ですね。最悪。

 

 右か左かとか、どうでもいいですよね、実際。どうでもいい。現にいまがこうなってるんだし、右へ進んだのか、それとも左へ進んだのかとか、そんな過去の話は関係なくないですか。関係ないですね。関係なし。でも、こう、選んだわけじゃないですか、少なくとも、何かしらを。なんか、それが何かなあ、みたいな。選んで、選んで、選んで、そうして辿りついたのが今なんだな、みたいな。だから結局、何がどうなったところでここに来ていたんだろうな、みたいな。伝わる人にだけ伝わればいいんですよ、こんなの。できれば誰にも伝わってほしくないですけど。それならこんなのはさっさとゴミ箱へ捨てろって話ですよね。本当に。解ってるつもりなんですよ、それくらいのことは。