しぇあ

 

 好きなものにもいくつか種類があって、それはたとえば自分一人だけが好きでいればいいものとそうじゃないものです。ある対象をどちらへ区別するかというのは人それぞれでしょうけれど、藤原基央の書く詞に関して、僕は後者の側に居ます。もちろん前者に分類されている「好き」もたくさんありますけれど、それと同じくらい後者に分けられた「好き」もあるのです。

 

 僕は割と歌詞に耳を傾ける側の人種です。というと語弊があるというか、正確ではなくて、音の並びとか旋律の美しさとか、あるいはボーカルの上手さとかベースラインの滑らかさとかアルペジオの響きとかドラムテクニックとか、打ち込みなら電子音の作り込み具合とかエフェクタの使い方とか、なんかそういった「the曲」みたいな要素と歌詞とを同列に扱っています。そりゃそうだろって人もいるでしょうけれど、そんな奴いるんだって人もいるんですよね、これが。それが悪いことだとは言いませんけれど。

 

 なんというか、何かを作る時、側に置いておきたいんですよね、歌詞って。無から何かを考えようとするよりは幾分か楽になるというか、作曲を齧ったりしてる自分の感覚としても、小説を書くよりも歌詞を書くとなったときの方が案外展開を思いつきやすい感じがあります。だから、僕は何かを書くときにはいつも何かしらの歌詞を手元に広げていて、先述のようにその方がアイデアをまとめられるからなんですけど、でも、これには難点がいくつかあって、何よりも探すのが面倒くさいんですよね。小説とかなら本棚からサッととれるんですけど、歌詞はいちいち調べなきゃいけないし、ちゃんとしたところサイトだとコピペもできないし、だからPCを開くたびに検索する必要がある。めんどくさい。めんどくさすぎる。そういうわけで、暇なときには歌詞をメモ帳に書き写すという習慣が僕にはあります。自分がときめいた歌詞を忘れないうちにまとめていくんです。まあ、コピペできるんならそれに越したことはないんですけど(その場合でも自力で写すことが多い)。

 

https://www.dropbox.com/s/enma5jjs7ydvto0/%E6%AD%8C%E8%A9%9E_BUMP.pdf?dl=0

 

 上のリンク先にBUMP OF CHICKENの曲の歌詞をまとめたpdfがあります。彼らの歌詞は大体コピペできないサイトにしか掲載されていないので、暇を見つけてはいそいそと書いていました。ちょうど50曲分くらい集まったのでシェアでもするかなあ、と思った次第です。興味のある人は勝手に落として、暇なときにでも読んでみてください(端末に入れるのが一番楽)。