いや、四限へ出ろよ。

 

 つい今さっきまでSSを書いていて、でも途中から「なんか気に入らないなあ」と思い始めてしまったので最初から書き直そうとしたんですけれど、でもでも「これはうまくいった気がする」みたいなのがあると棄てようにも棄てられないじゃないですか。分かりますか、この気持ち。というわけで、未練を断ち切るためにここへ供養しておこうと思います。南無。

 

 

 これは私の勝手な想像だけれど、風の吹くままに当てもなく宙を舞うタンポポの綿毛たちは、恐らくいまの私と似たような気持ちなのではないかと思う。澄んだ空の下を緩やかに過ぎる白雲、中空をふらふらと曲がって落ちた紙飛行機、穏やかな水流に連れ去られたサッカーボール、自分にさえ聞こえないように零した溜め息、ずっと捨てきれなかった恋心――みんな同じだ。いつまでも其処で立ち止まっていられたらいい。何も変わらずに、何も変えられずに、誰も傷つかずに、誰にも気づかれずに、そうやって、全てが等しく停滞した世界で平穏な日々を過ごせたらいい。たったそれだけでいいのに、それなのに、私たちは絶えず変化することを求められる。高校生は大学生になり、未成年は成人になり、子どもは大人になる。その不可逆的な移動を望んだことがほんの一度もないとしても、それでも此処ではないどこかに行かなくてはならない事実に変わりはなくて、だから私たちは何度だって出会うことを繰り返し、同じ数だけ別れることを繰り返す。街を彩る季節の色がゆっくりと、しかし着実に転がってゆくのと同じように、私たち自身もまた時間の波に背中を押されながら、未だ知らない終着点に向かって歩き続けている。

 

 

 個人的な感想なんですけど、一般論よりの一人称思考を書こうとすると、どうも前後が浮くんですよね。いきなり現実世界の描写になってしまったり、それを防ごうとしても相応しい接着剤を思いつけなかったり……上の文章もその類で、このあと何書けばいいんだろうなあーつって諦めてしまった。

 いや、それを冒頭でやるからダメなんですよね、多分。何も話が始まってない状況で、しかも一人称人物しか登場していない状況でそういうことをするから失敗するというか、先にやるべきことがあるだろお前、みたいな。

 難しいっすね、文章書くのって。