めっちゃヒリついてる

 

 

 バチバチにヒリついてる。わざわざこんな風に書きだしたのだから説明するまでもないだろうと思うが、それはもうヒリつきにヒリついてる。記事タイトル見りゃ分かるわって感じだろうが、それでも重ねて何度も言いたくなるほどにヒリついている。ヒリつくってどこの国の言語だよとツッコミたくなる自分を押しのけてでもそう主張したくなるくらいにはヒリついている。今月最大のヒリつき案件だと言ってもいい。ブチ切れているとまでは言わないが、でも結構近しいところまではいっている。要するに結構イラついてる。いらいらしている。

 俗に不穏と言われるもの(何度も言うけれど、僕は『不穏』という名称が好きではない。わざと使っている)は不特定多数の人に攻撃を与えるからよくないのだという話を結構聞く。いや、それはもう本当にその通りで、言い訳の余地が微塵もないほどの正論で、もしもその言葉を真正面からでもぶつけられようものなら、ごめんなさいと頭を下げる以外にできることなんてせいぜい首を吊るくらいのものだろうと思うけれど、だったらどうすりゃいいんだ、という話だ。毎日を生きていれば文句の一つを言いたくなることだってあるし、でもそれを直接相手に言うのは困難で、だから適当なところで吐き出したくなるということがあるだろ。それはもう人としての性というか、勿論そうでない人もいるのだろうけれど、少なくとも僕はそうではないのだ。こういう真っ黒な感情を晴らしたいという欲求と、無関係な人を傷つけるべきではないという良心(これを良心とかいう真っ当な感情と履き違えている時点で何をやってもダメ。文句を言い返されたくないだけだろうに)を両立させるにはどうしたらいい?

 簡単な話だ。

 名指しで文句を言えばいい。

 そうだろ? っていうか、不満に思っていることを変にオブラートに包もうとするからダメなんだよ。それで何かを主張したような気になってるからダメなんだわ。もっと直接的に言わなきゃ分かんないんだって、そういうのは。たとえばこんな風にね。

 というわけで、名指しで批判しようと思う。文句を言おうと思う。ふざけてんじゃねえぞ、と思い切り言ってやろうと思う。殴りつけてやろうと思う。まあ実際には殴れなどしないわけだけれど、それでも憂さ晴らしをさせてほしい。もうそろそろ限界だ。

 

 なあ。

 お前のことを言ってるんだよ。

 

 前歯。

 お前、何、あずきバーごときに負けてんだよ。

 おかげで飯が食えないよ。どうするんだ。

 いい加減、そろそろ腹が減ってきた。

 

 というわけで、僕はいま前歯に対してヒリついている。それはもうめちゃくちゃに。壁に投げつけてやろうかというくらいにイラついている。そのくせこいつは非生物で日本語を解さないので、僕の想いをこいつへ伝えることは決してできない。だから、ここで晴らしてやろうという魂胆だ。自分のことを棚に上げて怒り散らかそうという腹積もりだ。

 

 いや、もう、マジでさ。びっくりした。

 朝だよ。起きてすぐ。冷蔵庫が壊れてたからしばらく食べれてなかったあずきバーを昨日に買ってきててさ、それを意気揚々と取り出したわけ。予想以上の硬さに驚きながら、言うて噛み切れるやろ、と思って噛みついたわけね。舐めてかかったわけ。いや、むしろ文字通りに舐めていればよかったのに、寝起きの僕はあずきバーを舐めようとはせずに噛みついてかかったわけ。馬鹿だろ。

 その直後のツイート。

 いやいやいや。

 流石にそんなあからさまな虚言でふぁぼが稼げるわけねえだろ。人生、甘く見るなよ。

 そう思うじゃん。

 マジなんだわ。

 マジで取れた。

 だからめっちゃ困ってんだよ、いま。

 晩飯が食べられない。

 どうすんねん。

 

 まあ、事情を説明しておくと、僕は中学生の頃に顔面から思い切りコンクリート製の床に倒れ伏したことがあり、その際に前歯を折っている。それに何かしらの治療を施されたわけなのだけれど、それが取れたわけだ。

 あずきバーのせいで。

 

 あずきバー

 

 なで?

 

 んなことある?

 困惑してるよまてくしは。

 現代医学があずきバーに敗北を喫したと?

 

 んなわけあるか。

 

 ともかく明日歯医者へ行くことにした。

 いや、本当にどうすっかな、今晩の食事。

 逆にあずきバーを食べるまである。

 ねえよ。