触手になりたい。

 

 

 昨日一日で、自分って致命的に東京観光に向いてないな、と思った。観光と言わずとも、多分都市近郊に住むのですら向いていないのだろうけれど、いまになって、いや、それもどうなんだろうな、と考えた。そもそも『観光』とかいうのが向いてないんじゃないかな。思い返せば、誰かと稲荷大社とかへ行ったときも同じようなことを考えていた気がするし、まあそれは昨日ほどのアレではなかったけれど、でも、向きは同じだ。というか、単に人混みが嫌いなんだと思う。観光地って基本的に人で溢れかえってるじゃん。それはもうゴキブリかよってくらいの数の人間がうようよしているわけで、なんかそれが嫌なんだわ、多分。祭りとかもそんなに好きじゃないし。つまんねー人間だな。

 人混みを嫌う理由はいろいろある。パッと思いつくのは、まあただ単純に邪魔だというやつだ。こっちがまっすぐ進んでるのに、いきなり横切ろうとしてくる奴とか、あるいは大通りで急に立ち止まる奴とか、あからさまに邪魔になりそうな場所で固まってる集団とか、ああいう連中だ。と言っても、邪魔だから嫌いだ、とそんな安易に結び付けられる感情でもない。たとえば、こう、人が多い故にどうしても歩行スピードが遅くなってしまうこととか、そういったどうしようもないことは別にどうでもよくて、そもそもそんなことは気にしても仕方がなくて、そうじゃなく、個人の意識次第でどうにでもなることがどうにもなっていないことが鬱陶しい。理性的な生命体なら全員が都合よく生きられるように最低限の努力くらいしろよ、と思う。全員がそういう意識を持つだけで世界はもっと生きやすくなると思うのだけれど、そんな簡単なことすら実現されていないことが腹立たしいというか情けないというか、どうしても嫌な気持ちになる。そんな人間、どこにだっているものだけれど、人混みに行くとそのエンカウント率が跳ね上がるから、だから嫌なんだろうなと思う。

 いろいろある、と言ったけれど、上に書いたものしかないような気がしてきた。というか、些か広めに言い過ぎて、あとに何を持ってきても上に含まれてしまうような気がする。いや、まあ、それで何ら困ることはない。そんなにつらつらと文字を書きたいわけではないし、今はそんな時間もない。

 何というか、この感情とあの感情とが結びついていることは数年前から分かっていたことなのだけれど、一応書いておくと、結局のところ、僕は世界がまるで上手くいっていないことに腹を立てているわけだ。このブログの中だけでも何回触れたんだよって話だけれど、つまり僕の人間嫌いは何もかもこの一点に集約されているわけで、掘り下げていくとどこかでこれにぶつかってしまう。根深い。

 昇降によって分けられた階段の左右だとか、右側通行と書かれた通路だとか、そういう風にルールが明確化されているものですら、日常生活の中じゃまるで守られやしない。況や都会の喧騒をや、という感じだ。本当に理解できない。その程度のちっぽけなことを守るだけで、世界はもっとより過ごしやすくなるだろうに、どうしてそれに気づかない人が多くいるのだろう。まあ、こんなことは鈍行旅の途中で駅のホーム内を走った自分が言えたことでは凡そないわけだけれど。あれこそ何やってんだって感じだ。周りのことを考えろよ。

 こういうことを平然と言う僕のことを彼は理想主義者だと称したわけだけれど、理想だと言うほどに高すぎる望みなんかじゃないだろうと当時は思った。そして今でも思っている。そう考えている時点で正しく理想主義者だということになるのかもしれないけれど、でも、やっぱり僕はこれを理想だとは思わない。思わないし、思えないし、思いたくない。この程度のことですら理想だと嗤われるのなら、この世界はいよいよ救いようがない。昨日、自分の物差しだけで物を測るなというようなことを言われた気がするけれど、それは自分が自戒として持っている言葉でもあるわけだけれど、でも、やっぱり考えてしまうところではある。俺ですら出来てるのに、なんで出来ねえんだよ、と。だって、そういう意識を持つだけだぜ。別にボランティア活動に精を出せとか言ってるわけじゃない。自分も、自分以外の他人も、誰しもがこの世界をより快適に生きていけるような、そんな意識を持つだけのことが、そんなに難しいか? コンビニの店員に礼を言うよりも、信号を守るよりも簡単なことだろうに。

 これが社会なんだよな。こういうことが普通と見過ごされているような、そんな低レベルな場所へあと数年で出ていかないといけないんだよな。そんなゴミ溜めみたいな場所で三十年以上を過ごさないといけないんだよな。最悪だよ、本当に。最悪以外の何物でもない。これが最悪じゃなくて、一体何なんだよ。

 十数年前からまるで何も変わっていない。どこまでも真っ黒で、酷く汚れていて、どうしようもないほどに醜い。自分がもっと大人になれば、あるいはもっと遠くの場所へ行けば、また違った何かが、より完成された世界が見つかるんじゃないかと幼い頃からずっと信じていたわけだけれど、僕は未だにそれを手に入れられていない。

 もうどこにもないんじゃないかな。そんな気すらしている。

 

 

 何でコミケ当日に鬱病みたくなってんだよ、馬鹿がよ。

 いや、もう、マジで、一刻も早く某触手本と910の会誌を手に入れて天井破壊したい。昨日からそのことしか考えてない。

 とりあえず応急処置として麻倉ももさんの『パンプキン・ミート・パイ』のMVを観てオタクになるわよ!w